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ファイティングポーズで春を迎へたし

小山正見

誰が見ても良い写真だろう。一見爺さんと孫娘という感じだ。
あんまりいい天気で暖かいので、市内の公園に散歩に出掛けた。泡よくば「かわさき俳句フォト」の題材も一緒に探せたら良いとの下心もあった。
そこで出会ったのが、写真の右側の女性である。
公園の階段を男性と女性の二人で駆け上がっていく。それが並のスピードではない。正にダッシュだ。それを何本も繰り返している。
「これはただものではない!」
何かのスポーツに取り組んでいる人なのだろうとは容易に想像がつく。あまりにその姿がすごいので、興味を持って尋ねてみた。
「何の競技をされているですか」
すると、驚くべき答えが男性から返ってきた。
「ボクシングです」
「えっ!」
「ぼくはトレーナーで、彼女は世界チャンピオンなんですよ」
改めて、彼女を見つめてしまった。
後で、調べてみてわかった。
スーパーフライ級王者のの晝田瑞希(ひるたみずき)選手だった。彼女はWBOスーパーフライ級王者として活躍中で、幾度も防衛に成功しているらしい。
昨年の11月にもアメリカでの防衛戦に勝利している。通りですごいわけだ。
こんな機会は、滅多にない。そこで頼み込んで一緒に記念写真を撮ってもらった。
それがこの写真なのである。
同じようなファイティングポーズに見えるが、チャンピオンはしっかりと脇をしめていることがすぐわかる。
もう一つ驚いたことがある。トレーナーの方が、彼女のダッシュを主導し、一緒に走っていることだ。こういうチームがあり、支えがあって世界王者が出来上がるのだ。
それにしてもこれは記念すべき一枚だ。
試合が日本であったら、応援に行きたくなった。