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アメリカ

俳句フォトエッセイ

食パンは日本の文化豊の秋

朝食は、コメダで取ることにした。写真のようにコーヒーを頼むとトーストとゆで卵が付いてくる。カフェ・オレセットにすると570円だが9枚綴チケットを購入すると400円台で食べることができる。この厚切り食パンのトーストは、昔ながらの喫茶店のモーニングではおなじみだ。ところが、このモーニングセットはスターバックスにはない。タリーズにもない。サンドイッチやクロックムッシュはあるが厚切り食パンのトーストはメニューにないのだ。ドトールにはサンドイッチ風のモーニングはあるが、ここにも厚切りトーストのモーニングはない。どうしてだろうと気になった。ヨーロッパを見てみよう。

俳句フォトエッセイ

向日葵の東を向きてたぢろがず

最近は、お花屋さんに行くと、室内で飾る小ぶりの向日葵を見かける。しかし、ぼくは見上げるほど大きく雄々しい向日葵が好きだ。向日葵はお日様の動きを追いかけると思われているが、それが誤解であることを『ひまわりはなぜ東を向くか』(瀧本敦著中公新書)で教えられた。成長した向日葵が東を向いて固定されるのは、朝の太陽光で花に宿った露が乾きやすく、受粉を手伝う虫が集まるのを促すのが理由らしい。それにしても、向日葵が一斉に同じ方向に花を向けている姿は壮観である。向日葵の原産地はアメリカであるが、食用の油が採れ、当時動物性脂肪が禁じられていた帝政ロシアで盛んに栽培されん、一大生産地となった。19世紀の話だ。

俳句フォトエッセイ

ガチャガチャに長き列あり春の朝

「ガチャガチャ」とはカプセルトイのことだ。ハンドルをがガチャガチャ回すと中の商品が出てくるので、「ガチャガチャ」と呼ばれるのだろう。我が家では殺虫剤のことを「しゅーしゅー」と呼んでいたことを思い出した。カプセルトイの歴史を辿ると、元々はアメリカが発祥の地で、ガムが出てくる子ども向けの装置だったらしい。それが日本に入ってきて、大進歩した。今では大人が夢中だ。元住吉に「ガチャガチャ」の店ができたことは、以前のエッセイで述べた。「カプセル楽局」。「薬局」だとばかり思っていた。間違えたのはぼくだけでなく、実際に処方箋を持って訪れた人もいるらしい。

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満を持して天を向きたる花水木

桜の季節が終わりに近づいてきたと思ったら、それを待っていたかのように花水木がすでに小さな蕾をほどき始める。桜の花が下を向いて咲くのに対して、花水木の花は天を向いて咲く。最近はぼくの歩く道にも花水木をよく見かける。春の開花はもちろん、秋の紅葉も美しく、一年を通して目を楽しませてくれる。歩道を壊しにくいおとなしい根、葉が横に広がり、歩道に柔らかい影を作るのも好ましい。加藤楸邨は《一つづつ花の夜明けや花みずき》と詠んでいる。花水木はアメリカ原産でアメリカヤマボウシとも呼ばれる。こんな歴史がある。ワシントン、ポトマックのほとりの見事な桜をご存知だろう。

俳句フォトエッセイ

ファイティングポーズで春を迎へたし

誰が見ても良い写真だろう。一見爺さんと孫娘という感じだ。あんまりいい天気で暖かいので、市内の公園に散歩に出掛けた。泡よくば「かわさき俳句フォト」の題材も一緒に探せたら良いとの下心もあった。そこで出会ったのが、写真の右側の女性である。公園の階段を男性と女性の二人で駆け上がっていく。それが並のスピードではない。正にダッシュだ。それを何本も繰り返している。「これはただものではない!」何かのスポーツに取り組んでいる人なのだろうとは容易に想像がつく。あまりにその姿がすごいので、興味を持って尋ねてみた。「何の競技をされているですか」すると、驚くべき答えが男性から返ってきた。