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夏の朝此処にもスタバ郡山

小山正見

昨年に引き続いての会津での俳句フォトとワインの夕べに出かける、
主催者の会津ワイナリー会の横山さんからは、東京駅7時40分発の「やまびこ」に乗車するように指示されていた。
行く前日になって、ようやく大人の休日倶楽部パス19800円(ネットだと18800円)を購入した。これは、JR東日本管内なら、5日間新幹線も含め乗り放題、指定席も6回取れるという切符だ。旅行好きにはたまらない魅力だろう。年に数回、企画されているらしい。おそらく閑散期の集客の目玉なのだろう。
ところが、7時40分のやまびこの指定が満席で取れない。自由席もあるが、不安もある。そこで、1時間前倒しして6時40分発のやまびこの指定券を取ることにした。
しかし、この時刻に東京駅に到達するのは、ぼくにとっては結構大変である。
二重三重に目覚ましをかけ、5時前に起きた。
前日に荷造りはしていたので、それを持って出かければいいだけにしておいた。それでも朝になって、寒いと困るからと長袖を一枚足したりした。ドタバタである。
うまく乗り継いで東京駅に6時に着いた。順調である。
この時間東京駅はすでにすごい人だ。どの人も早足で大きな旅行鞄を転がしている。
6時ぴったりに弁当屋のシャッターが上がり、たちまち行列ができる。
ぼくは郡山でモーニングと決めていたので、自動販売機でお茶だけを買った。
郡山に着いたのは8時9分である。丁度いい時刻だ。
郡山は、県都ではないが福島より人口が多い。東北の商都の一つである。
にもかかわらず、朝の郡山は静かだった。ほとんど店は開いてない。モーニングをしている店も見つからない。ハンバーガー屋が一軒だけ細々と店を開けていた。
仕方なく、駅ビルの外に出ると「あった」スターバックスだ。此処にもスタバがあるのか。驚いた。もしかしたら、日本中スタバに席巻されているのかもしれないと思った。
サンドイッチを頬張り
「そろそろ」
と思い、磐越西線で会津若松に向かうことにする。
こちらもビックリした。驚くほど車内が混んでいたからだ。座れるどころではない。通勤電車並みと言っても良いほどだ。ほぼ中間点の猪苗代で偶然座れてホッとした。
これもフリー切符のせいだとしたら、JR東日本の作戦は大当たりといったところだろう。