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振り向けば早紅梅の御空かな

小山正見

まだ、1月の半ばである。家を出て、ふと振り返ったら、赤いものが目に入った。真っ盛りの紅梅だった。紅梅も白梅も春の季語だ。少し早すぎるのではないか。
しかし、ぼくにはどうしても梅にしか見えない。
調べてみると、「冬至梅」という品種もあるらしい。この梅は12月下旬から咲き始めるので、この名がついた。しかし、この品種は白梅らしく、写真の紅梅とは異なる。

服部嵐雪の句に有名な句に

梅一輪一輪ほどの暖かさ

がある。
この句は、「梅が一輪咲くごとに春の暖かさが増す」という意味だと思っていたら、どうやら間違いらしい。
この梅は「寒梅」。冬の句なのだという。
梅は一輪しか咲いていないのだが、その一輪の暖かさがあると読むらしい。

ぼくの梅の思い出は妻と出かけた大倉山の梅林である。梅を背景に何枚も写真を撮った。まだ、病気が軽い時だった。帰りは綱島まで歩いたが、あまりの遠さに辟易とした。
散歩でよく行く日吉公園もかつて梅園だった。今もその名残がある。
そうだ。我が家にも梅の木があった。
幼い時の記憶が蘇る。
こう考えると、梅の木一本で人生の歴史を綴ることもできるのかも知れない。