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春めくやおめかしをして壇の上

小山正見

第15回きごさい全国小中学生俳句大会の表彰式の日になった。全国1万6千余の参加者のうち、入選を果たした約40名とその保護者が参加した。
皆、ちょっとおめかしをして会場の入口で記念写真を撮っている。
壇上で賞状をもらう姿も晴れがましい。
実は、この表彰式の会場は都立清澄庭園なのである。
この日は好天に恵まれ、杏は花盛り、池には鴨が優雅に浮かび、まるで別世界の様相だった。
以前は、神奈川近代文学館が会場だった。
「都内に移せないか」
という声が上がった。
江戸深川資料館も候補に上がった。
その時Aさんから
「清澄庭園は?」
との提案があった。
「できたら最高だけど、無理なんじゃない」
清澄庭園は都立だ。交渉が面倒だということがまず頭に浮かんだ。
ところが、清澄庭園を自分の庭のように知り尽くしていたAさんは、早速庭園のセンター長と渡りをつけてくれた。
ぼくは庭園内で表彰式をするという発想と実現に向けた行動力に舌を巻いた。
その後、Aさんは精密な会場図まで作成してくれた。そのおかげで、表彰式は大好評だった。
その会場図は今年もまた引き継がれている。
おめかしして壇上で賞状を受け取るこどもたちの姿は、何とも可愛らしい。その向こうには清澄庭園の春が広がっていた。