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午前中

俳句フォトエッセイ

透明な泡に包まれ秋に入る

【銭湯紀行】18大垣天然温泉コロナの湯銭湯紀行の①が大垣だった。今回は再びの大垣である。午前中に大垣に着く予定だった。ところが新幹線の切符が取れない。考えてみれば夏休みだ、それもお盆である。新横浜12時21分発のひかりにようやく席が取れた。それでも15時には、大垣の駅の美濃味匠で150円のコーヒーを飲んでいた。余談だが、美濃味匠の卵かけご飯は安くてうまい。大垣には町の銭湯がもう一軒あったはずだが、休業中というので、スーパー銭湯「大垣コロナの湯」に行くことにした。ここは、コロナワールドという巨大な複合施設の中にある。この名前、新型コロナ感染症の流行期には、相当に肩身がせまい思いをしたに違いない。

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蝉時雨緑の中の九品仏

午前中は俳句の会だったが、午後は空いた。すると、家の中に留まっている気にならない。いつもなら、お気に入りのカフェに出かけるのだが、夏休みらしく閉店している。あてもなく自由が丘で降りた。駅前に建築中のビルは開店までまだ2、3か月かかりそうだ。九品仏に行こうと思ったのは、歩き始めてからだ。父の散歩もきっとこんな感じだったのだろうと思った。母親に「どこにいくの?」と聞かれ、「自分にだってわかんないんだ」と答えたという。道道には、瀟洒な住宅が並ぶ。アウディやクーパーミニなどの車が停めてある。所々に、これまた洒落た店もある。美容室だったり、ブティックだったりする。久しぶりの九品仏浄信寺である。

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「謹呈」の宋朝体の涼しさよ

午前中は、病院で検査、そして午後は友人と会う約束をしていた。朝になって、その友人から電話がかかってきた。「急に仕事が入ったから、会うのはまた今度にしてくれないか」楽しみにしていたのに、仕方がない。ポカンと時間が空いた。貧乏性のせいか、予定表に時間が空くと何か用事を入れるのが癖になっている。だからいつも「時間がない」ということになる。そう考えると、空いたこの時間は「何をしていてもよい」、神様からの贈り物のようなものだ。ワクワクして何をしようか考えた。「そうだ」と思いついたのは、髙田正子先生から頂いた句集『紅藍』を読むことだった。1ヶ月以上「読まなくちゃ」と思いながら手を出せなかった本だ。