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コロナ

俳句フォトエッセイ

長き夜の睡眠ログの軌跡かな

スマートフォンを枕元に置いて寝る。ぼくの使っているのはスリープサイクルというアプリだ。朝になると、寝ている間の自分の様子が波形になって表れる。これが「睡眠ログ」である。寝ている間の音や体の動きを感知して記録するらしい。どのくらい深く眠ったか、どの時間に夢を見ていたかなんてことも示される。本当だろうか。いささか眉唾と思いながら使い始めてからもう10年である。ぼくの手元には10年分の睡眠記録が残っていることになる。たまにだが、「昨夜はまるで眠れなかった」と思う朝がある。ところが、睡眠ログで見てみると、眠っていたと記録されているのだ。

俳句フォトエッセイ

秋の声聞きつつ感泣亭句会

16日(水)は、久しぶりの感泣亭句会である。今年になって初めてだ。春夏秋冬、3ヶ月に一回ずつ行ってきたのだが、どういうわけか今年は予定が重なってしまったのだ。会場は、写真のスペース感泣亭であるが、このスペースができる前から感泣亭句会は出発している。父の書斎を会場にしたときもあるし、田園調布の喫茶店で行ったこともある。始まりは、恐らく2010年だった。ぼくが学校を退職した年だ。勤務が週4回になり、水曜日が休日になったことから会を第3水曜日に設定したのだ。当時、俳誌「梓」の編集長だった俳人の高橋博夫さんに毎回参加していただき、ご指導いただいた。

俳句フォトエッセイ

『青波』の余韻七月終わりけり

封筒が届いた。田中拓也先生からである。中身は歌集。先生の最新の歌集『青波』だった。田中先生とお目にかかったのは、江東区時代である。記憶は定かではないがコロナの前だったと思う。確か、先生は都立城東高校で教鞭を取られていたはずだ。一回学校俳句研究会の集まりにおいでになったことがある。次にお目にかかってのは、立川にある都立立川国際高校附属小学校での授業の際だった。先生は国際高校へ転勤されていた。そして、授業を見に来てくださったのだ。先生の歌集『青波』には、コロナ下を含むこの5年の作品が収録されているが、先生はその間に、お父様、お母様を亡くされ、そのテーマが歌集の中心にあった。

俳句フォトエッセイ

冬日向命沸(たぎ)りぬ壺の中

コロナの最中に、この壺に植えられた姫女苑を見て、生きるとは密になること姫女苑正見と詠んだことは、前に述べた。この壺の写真を見ると、更に密だ。命が沸っているかに見える。この植物は、ゼラニウムだろう。一年中花をつけることもあるそうだ。壺の裏側に回ったら、二輪ほど花が開いていた。ゼラニウムは、公園や学校の花壇など、至る所に見ることができる。それは、暑さにも寒さにも強く、日当たりさえ良ければ手入れもほとんど要らないからだ。咲く時期が長く、手入れがいらないとなれば、公園の花壇などに植えるにはうってつけだ。更にゼラニウムは、挿木(挿芽)でも簡単に増やすことができるので経済的でもある。