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電気風呂

俳句フォトエッセイ

白藤を眼裏に置き癒しの湯

【銭湯紀行】その7横浜反町反町浴場/SPA反町恒例の鎌倉吟行の日であった。今回は英勝寺。英勝寺は、家康の側室、お勝の方を祀った尼寺である。花の寺として名高く、白藤の名所と言われている。黒髪の見上げる先の藤の白白藤のあはひあはひに空の青竹林がまた豊かだ。黒い皮を被ったままの筍が伸び放題だ。。囀りのすり抜けてゆく竹林竹林の竹の重なり五月闇英勝寺の次に浄光明寺に行く。観光客の姿はない。庭に大きな菩提樹がそびえ、山藤も見事だ。菩提樹の花咲く前の静寂(しじま)かな山藤の花の下なる暗さかな帰りに銭湯に寄ろうと考えた。残念ながら鎌倉駅の近くにはないようだ。東急東横線反町の駅前に銭湯があることがわかった。

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ランナーもゐて逝く春惜しみけり

【銭湯紀行】その6神保町梅の湯神保町と言えば千代田区。そんな都会の真ん中にも銭湯はある。都営新宿線神保町駅の新宿寄りの改札口を出て、歩くことわずか2分。大通りから入った細い路地に目立たないようにある小さな銭湯である。浴槽は一つだが、その中に電気風呂、ボディジェット、ハイパージェットと3つのバリエーションが備わっている。壁絵もないシンプルな造りだが、ボディソープとシャンプーは備え付けられているのはありがたい。お湯の温度はおよそ40度だ。比較的ぬる目なので、いつまでも入っていられそうな心地よさだ。客は10人弱、年配の方が多いが、外国人が二人いた。一人の老人が、英語で彼らに話しかけ始めた。

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麗らかや水の都の湯の匂ひ

銭湯紀行その1大垣湯の花温泉大垣にいる。一昨年は、スーパー銭湯「天然温泉コロナの湯」に、昨年は「大垣天然温泉湯の城」に入った。スマホで銭湯を探したら、駅のそばに湯の花温泉を見つけた。歩いて5分ほどだ。入浴料は460円、破格だ。昔ながらの番台があるのに驚いた。洗い場が7つしかない。それでも薬湯や電気風呂がある。電気風呂に手を入れたら、ビリビリきた。壁の絵もない、小さな銭湯だが、お湯は使い放題。ジェット風呂でゆったり癒された。銭湯紀行の始まりとしては、うってつけの湯だった。

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光悦垣樋(とい)の先より五月雨るる

光悦垣樋(とい)の先より五月雨るる小山正見光悦寺!京都である。ところが、この日は土砂降り。「大花野の会in京都」の会場を提供してくださったOさん夫妻に大変お世話になった。まずご主人が宿まで迎えに来てくださり、ぼくを光悦寺まで車で連れて行ってくださった。光悦寺は、江戸時代初期に活躍した本阿弥光悦ゆかりの寺である。竹で組んだ独特の菱形の垣根が「光悦垣」として名高い。鷹峯三山が雨のもやの中で幻想的に見える。青い楓の葉に雨粒が宿り、樋からは雨水が流れ落ちる。庇のある一隅で五月雨を眺めながら、ぼくはOさんに京都のことを色々教えていただいた。

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ひたすらに歩きて浸る初湯かな

すっかり温泉にハマってしまった。宮前平の温泉まで行こうかとも考えたが、乗換二回はかったるい。スマホで調べたらあった。綱島だ。ここなら電車で二駅。かつて「綱島温泉」があった。東横線の窓から湯のマーク。見た記憶がある。既になくなったはずだ。新しい施設らしい。綱島の駅からかなり離れている。歩くと30分近くかかりそうだ。「まぁいいや」暇だし、バスでもあるに違いない。綱島の駅はすっかり綺麗になっていた。新綱島という新しい駅までできている。キョロキョロと見回したが、結局バスはわからなかった。ひたすらに歩く。「綱島温泉湯けむりの庄」は想像したよりずっと立派な施設だった。車が次々に吸い込まれてくる。