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この奥は交流センター処暑の風

小山正見

二十四節気にいう「処暑」まであと僅かである。
今週は暑さは戻ってきたが、風には秋の気配が漂っている。
このまま一直線で秋になるとは思えないが、昔の夏はこんな感じだったのかもしれない。
写真は、国際交流センターの庭である。木が繁り緑に覆われている。ぼくが子供の時、この場所には法政大学のグラウンドがあった。
ここで軟式の野球の試合をしたことが浮かぶ。といっても正式な野球のチームではない。近所の子供たちが勝手に集まって作ったチームだ。監督もコーチもいなかった。
ぼくのポジションはキャッチャーだった。運動神経が良くないのに、ぼくは野球をするとかならずキャッチャーをやらされた。そのお陰で、今でもぼくの指は突き指で曲がっている。
グローブは持っていなかったのにキャッチャーミットだけは持っていたほどだ。
ピッチャーは体が大きい荒井くんだった。この試合の経過は覚えていないが、牽制のサインをしきりに出したことだけは鮮明に覚えている。
考えてみれば、ぼくらは団塊の世代である。子どもの数が多かったから、こんなことができたのだろう。
もう一つの思い出は、この場所にあった法政大学のプールに通ったことだ。
午前、午後の2回興行。入場料は確か20円だった。
泳げなかったぼくはこのプールの中央付近で溺れた。足が届かなかったのだ。監視の水泳部員が飛び込んでぼくを助けてくれた。その上、泳ぎを教えてくれた。
緑の森となった交流センターの庭の奥に埋もれた思い出である。