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ごちやごちやのペッパーライス秋暑し

小山正見

またまた昼食の話だ。この日は両国に出かけ、面白いものを発見した。
我が家・感泣亭は元住吉にあるが、その一角が戦前にできた分譲住宅であることは昔から何となく知っていた。
しかし、それが同潤会の事業の一環であったことを知ったのはつい最近のことだ。
その証拠を横網公園の復興記念館で見つけたのだ。
パネルの一枚に「年表で見る同潤会の事業展開」があった。パネルによれば、震災後の住宅復興事業の中心を担ったのが同潤会だったらしい。最初は賃貸住宅の建設が中心だったが、そのうち分譲住宅を手がけるようになる。年表の最後、1941年の項に「元住吉166戸」とあった。
その発見に気をよくして外に出ると、日差しが強い。もう昼食の時間だ。「なにを食うか」。今日も迷う。食べたいものがないのだ。
ラーメン、チャーハン。食指が動かない。松屋や吉野家も「なんだかなぁ」という感じだ。ドトールでサンドイッチを食べるのも味気ない。
そんな時、両国駅前にペッパーランチの看板を見つけた。
どういうわけか、この店は安心して入れる。
これまでも食べたいものが見つからないとペッパーランチに寄ったような気がする。熱い鉄板の上のご飯を自分でごちゃごちゃに混ぜて食べるのだ。はふはふしながら頬張るその熱々感が何とも言えない。冷たい水を何杯もおかわりして一息ついた。
旨く感じるものが少ないのは困ったものだ。