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ポインセチア平和の赤を誇りをり

小山正見

12月の色と言えば、赤だ。赤はサンタクロースの服の色だし、赤鼻のトナカイの赤でもある。
サンタクロースの服は、何故赤なのか?
諸説ありそうだが、サンタクロースの原型と言われる聖ニコラウスが当時赤の祭服を着ていたことに由来するという説が一般的である。
とは言え、19世紀までは、サンタクロースの服は結構様々で、緑や青や白もあったらしい。
それが決定的に変わったのは1930年代のコカコーラの宣伝からだと言う。
画家ハッドン・サンドブロムの描くサンタクロースは、親しみやすく赤で白い縁取りの服を着ていた。
この絵がゲームチェンジャーとなり、サンタクロースの赤い服は世界に定着した。
実はこの赤と白はコカコーラのブランドカラーなのだ。
正に平和の象徴としての赤だ。
しかし、振り返ってみると赤は闘争と血の色である。フランス国旗の赤はフランス革命から生まれた。旧ソ連や中国の国旗が赤旗なのは当然だろうが、イギリスの国旗に含まれる赤も十字軍由来である。
考えてみれば、長い人間の歴史の中で、平和的に権力の移譲が行われたことはほとんどない。日本の歴史を見ても大河ドラマの題材になるように、すべてが戦いと流血の歴史だ。
明治維新は唯一の無血革命だったが、それでも流血が全くなかったわけではない。
そう言えば、日本の国旗日の丸も赤である。
この意味は大きな声で語られることは少ないが、民俗学では次のように語られる。
白い布に切り取った動物の首(人間の首)を包んだ物だと。これを開いたのが日の丸である。この説によると日の丸も血の色であり、極めて戦闘的な旗だと言うことになる。
日の丸は太陽の色だとお茶を濁す方がよっぽどいい。
サンタクロースの赤が、たとえコカコーラの戦略だとしても、血の色よりマシだ。
ポインセチアの赤の平和が続くことを祈りたい。