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一風呂を浴び夜桜の目黒川

小山正見

【銭湯紀行その4】
中目黒 光明泉

実は、この銭湯に行くのは二回目である。
まだ、夜桜見物もできそうだ。そんな誘惑にもかられて、中目黒の光明泉に向かった。
駅を降り、横断歩道を渡り、目黒川の橋を過ぎるとすぐ光明泉だ。駅から歩いて二、三分だろうか。
警察官が何人も出て、交通整理にあたっていた。
光明泉は、階段を上がった二階にある。写真にあるように、壁の絵がお洒落だ。
脱衣所も広くはない。ロッカーは四十ほど。清潔感に満ちている。
浴槽は37.5°Cの炭酸泉と42°Cほどのラジウム湯の二つだ。それに別料金のサウナと水風呂がある。
一週おきに男湯と女湯がチェンジする。片方には、露天風呂が付いているからだ。
炭酸泉に浸る。体についた気泡が心地良い。見ると、狭いサウナ風呂に七人も八人も入っている。皆若い。
これまで行った銭湯では、利用者は概ね年寄りだ。
見回すと老人は一人もいない。場所柄だろうか。
倶利伽羅紋紋の刺青をした男が、豪快にシャワーを浴びている。数えたら、刺青をした男が四人もいた。
背中の汗がなかなか引かない。拭いても拭いても滲み出てくる。
帰りは目黒川沿いを一巡りして帰ることにしよう。