俳句フォトエッセイ2025.09.06休暇明け明日に控へて研修会小山正見江東区の某小学校での俳句研修会である。この学校は校長先生が大変熱心で毎年研修会を組んでくれる。昨年は俳句フォトの研修を行った。転任者も多いということで、オーソドックスな研修内容に戻した。最初に「朝食俳句」を取り上げた。わかりやすい題材の一つだ。授業てもよくやるパターンである。「朝、何食べてきましたか?」目が合った先生に聞く。すると「まんじゅう」へぇ、そんな朝食もあるのだ。この「まんじゅう」を上五に置く。季節が既に秋だということを確かめ、下五に「秋の朝」と置く。まんじゅう+◯◯◯◯◯◯◯+秋の朝という形になる。すると考えるのは中七だけでよくなる。これなら容易い。一つだけ食う腹を満たした昨日の残りとりあえず食う熱いお茶添えいくらでも出てくる。次はこれを自分の朝食の例で試してみる。トーストを焦がしてしまう秋の朝おにぎりは梅干しがよし秋の朝上五と下五はいくらでも変えられる。ステーキはミディアムが好き秋の夜エビフライたらふく食べるクリスマス俳句は三つの言葉でできている。そのうちの二つが決まれば残りの一つは大概の人(子供)は思いつくだろうというわけだ。次にこれを赤とんぼを例にしてしてみる。「ここでもう一つの言葉のヒントを与えるのが教師の仕事。どんな例があるか」を問う。「空の上」なるほど、これが出れば「空の上スイスイととぶ赤とんぼ」とできることになる。「他には?」公園、四つ角、屋上、草むら、「つまり、場所ですね。場所がわかると情景のイメージが湧く」と説明。面白い句ができた競馬場パドックにつく赤とんぼ「やるじゃないですか!」夕暮れ、朝早く、放課後に、など「時」もヒントになる、夕暮れに寝床に向かう赤とんぼ雨降ってとか風吹いてなどの天候も色も言葉も何でもヒントになり得る。こうやって研修会は進んだ。、そして句会。20人超の参加者だが、そのうち5句も新米の句が出てきた。この秋も米問題は関心の高いテーマなのだ。最後にに句会の注意点は選ばれなかった句を「評価し褒めること」と話して終わりとした。質問に「A Iに作らせる子が出てきたらどうするのか?」というものがあった。今時、当然の疑問だ。「ゲームするのにA Iにさせたら楽しいと思いますか?俳句も自分で作るから楽しいんじゃないですか。」と答えたがどうだろう。
江東区の某小学校での俳句研修会である。この学校は校長先生が大変熱心で毎年研修会を組んでくれる。
昨年は俳句フォトの研修を行った。
転任者も多いということで、オーソドックスな研修内容に戻した。
最初に「朝食俳句」を取り上げた。わかりやすい題材の一つだ。授業てもよくやるパターンである。
「朝、何食べてきましたか?」
目が合った先生に聞く。すると
「まんじゅう」
へぇ、そんな朝食もあるのだ。
この「まんじゅう」を上五に置く。季節が既に秋だということを確かめ、下五に「秋の朝」と置く。
まんじゅう+◯◯◯◯◯◯◯+秋の朝
という形になる。すると考えるのは中七だけでよくなる。
これなら容易い。
一つだけ食う
腹を満たした
昨日の残り
とりあえず食う
熱いお茶添え
いくらでも出てくる。
次はこれを自分の朝食の例で試してみる。
トーストを焦がしてしまう秋の朝
おにぎりは梅干しがよし秋の朝
上五と下五はいくらでも変えられる。
ステーキはミディアムが好き秋の夜
エビフライたらふく食べるクリスマス
俳句は三つの言葉でできている。そのうちの二つが決まれば残りの一つは大概の人(子供)は思いつくだろうというわけだ。
次にこれを赤とんぼを例にしてしてみる。
「ここでもう一つの言葉のヒントを与えるのが教師の仕事。どんな例があるか」を問う。
「空の上」
なるほど、
これが出れば
「空の上スイスイととぶ赤とんぼ」
とできることになる。
「他には?」
公園、四つ角、屋上、草むら、
「つまり、場所ですね。場所がわかると情景のイメージが湧く」
と説明。面白い句ができた
競馬場パドックにつく赤とんぼ
「やるじゃないですか!」
夕暮れ、朝早く、放課後に、など「時」もヒントになる、
夕暮れに寝床に向かう赤とんぼ
雨降ってとか風吹いてなどの天候も
色も言葉も何でもヒントになり得る。
こうやって研修会は進んだ。、
そして句会。20人超の参加者だが、そのうち5句も新米の句が出てきた。この秋も米問題は関心の高いテーマなのだ。
最後にに句会の注意点は選ばれなかった句を「評価し褒めること」と話して終わりとした。
質問に「A Iに作らせる子が出てきたらどうするのか?」というものがあった。
今時、当然の疑問だ。
「ゲームするのにA Iにさせたら楽しいと思いますか?俳句も自分で作るから楽しいんじゃないですか。」
と答えたがどうだろう。