久しぶりにカレンダーが空白の予定のない日だった。実に気軽だ。何をしても、どう時間を使うかをその日の気分で決めることができる。
パンを焼き、トマトを切って、それにヨーグルトという軽い朝食を取って、最初に向かったのは銀行だ。溜まった小銭を預金するためだ。、小さなジャムの瓶にいっぱいに溜まった小銭は一万円近くあった。
次は床屋だ。ほぼ一ヶ月に一度行くことにしているが、3週間を過ぎると伸びた感じになる。行ける時に行っておこう。老人割引で1900円。ひげまで当たってくれる。
歩いて武蔵小杉の中原区役所に向かった。医療費が戻ってくると言う。それだけ病院に「投資」したと言うことだ。書いた書類に不安があったが、突き返されることはなかった。
その後、武蔵小杉の上の図書館の寄って本を5冊借りた。
昼飯を食べてから行きつけのカフェに向かった。冷房が緩めなことと、何時間居ても文句を言われないので重宝していた。しかし、久しぶりに行ったら、注文カウンターに「混雑時には、長時間のお席の使用はお断りします」との掲示があった。
カフェオレ700円。窓際の席を陣取る。
礼状の葉書を2枚書いた。現代俳句協会の機関誌「現代俳句」で兜太現代俳句新人賞の受賞作を読んだ。10代と20代の作者3人の受賞作、佳作が並んでいた。ぼくにはよくわからなかった。
末並俊司の『snugonlived』を読んだ。末並俊司は小学館ノンフィクション大賞を取った『マイホーム山谷』を書いた作家だ。
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この小冊子は、特殊清掃を取り扱っている。特殊清掃とは、災害や孤独死など変死の状態で人が亡くなった場所を清掃する仕事だ。
ぐいぐい引き込まれ、薄い冊子だが、一気に最後まで読んでしまった。
家に帰ってから、第2回学校俳句指導者交流会のチラシを完成させた。
何も予定がない日は好きにしたいことができるから結構好きだ。そして、結構の達成感があった。しかし、結局家の掃除と後片付けは後回しになってしまった。

何一つ予定無き日の薔薇赤き