俳句フォトエッセイ2025.12.21冬日向命沸(たぎ)りぬ壺の中小山正見コロナの最中に、この壺に植えられた姫女苑を見て、生きるとは密になること姫女苑 正見と詠んだことは、前に述べた。この壺の写真を見ると、更に密だ。命が沸っているかに見える。この植物は、ゼラニウムだろう。一年中花をつけることもあるそうだ。壺の裏側に回ったら、二輪ほど花が開いていた。ゼラニウムは、公園や学校の花壇など、至る所に見ることができる。それは、暑さにも寒さにも強く、日当たりさえ良ければ手入れもほとんど要らないからだ。咲く時期が長く、手入れがいらないとなれば、公園の花壇などに植えるにはうってつけだ。更にゼラニウムは、挿木(挿芽)でも簡単に増やすことができるので経済的でもある。ゼラニウムは、オランダ経由で江戸時代の終わりに日本に入ってきたが、元々は南アフリカが原産地らしい。コロンブス以降、世界がグローバルになるにつれて人間だけでなく、植物も世界中に広がったということだろう。日本に入ってきた当時、ゼラニウムは「天竺葵」と呼ばれた。明治初年の植物書『本草通串』(こんな本があるんだ!)には、「天竺葵 西洋ヨリ来ル花ナリ 葉香気アリ、鉢植スベシ」との記述があるそうだ。我が家の鉢にも一年中花や緑を絶やさないにしたいので、このゼラニウムも有力な候補かもしれない。
コロナの最中に、この壺に植えられた姫女苑を見て、
生きるとは密になること姫女苑 正見
と詠んだことは、前に述べた。この壺の写真を見ると、更に密だ。命が沸っているかに見える。
この植物は、ゼラニウムだろう。一年中花をつけることもあるそうだ。壺の裏側に回ったら、二輪ほど花が開いていた。
ゼラニウムは、公園や学校の花壇など、至る所に見ることができる。それは、暑さにも寒さにも強く、日当たりさえ良ければ手入れもほとんど要らないからだ。
咲く時期が長く、手入れがいらないとなれば、公園の花壇などに植えるにはうってつけだ。更にゼラニウムは、挿木(挿芽)でも簡単に増やすことができるので経済的でもある。
ゼラニウムは、オランダ経由で江戸時代の終わりに日本に入ってきたが、元々は南アフリカが原産地らしい。
コロンブス以降、世界がグローバルになるにつれて人間だけでなく、植物も世界中に広がったということだろう。
日本に入ってきた当時、ゼラニウムは「天竺葵」と呼ばれた。明治初年の植物書『本草通串』(こんな本があるんだ!)には、「天竺葵 西洋ヨリ来ル花ナリ 葉香気アリ、鉢植スベシ」との記述があるそうだ。
我が家の鉢にも一年中花や緑を絶やさないにしたいので、このゼラニウムも有力な候補かもしれない。