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向日葵の明日明後日の命かな

小山正見

青山フラワーマーケットの店頭である。まだ、向日葵の花が見事に咲いているが、もう直ぐ店頭から姿を消すようだ。
ぼくの印象に残っている向日葵は校庭の花壇の向日葵だ。背がぐんぐん伸び見上げるぐらいになる。枯れてもしばらくの間立ち尽くしている。
この向日葵はロシア向日葵というらしい。
向日葵の原産地は北米。元々は、食用や油を取るために栽培された。それがロシアに渡り、更に品種改良がされたらしい。映画「ひまわり」に出てくるウクライナの広大な向日葵畑がそれである。
ところが、一方では、観賞用としても品種改良が進められた。レモン色やオレンジ色の向日葵があるのもそのためだ。
欧米ではガーデニングの為の品種改良が主だが、日本では室内の観賞用としての改良が進んでいる。
そのために、花粉が落ちない品種が作られた。
花が長持ちし、色鮮やか、一株で百輪以上咲く向日葵もあるそうだ。
この開発の中心となっているのが、タキイ種苗やサカタのタネなど日本を代表する種苗会社である。
観賞用の向日葵は綺麗だが、ぼくとしては何となく違和感がある。向日葵はやっぱり巨大であってほしい。
だいたい、観賞用の向日葵では、大谷がホームランを打った時、投げかけるひまわりの種が取れないではないか。