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少しづつかはりゆく街日脚伸ぶ

小山正見

新しいマンションができる。空き地になったかと思ったらいつの間にか、完成間近だ。この場所には、かつて質屋があった。そういう時代だってのだ。質屋も質屋の蔵もいつの間にかなくなった。このマンションの前の通りでぼくは小学校5年生の時に5トン積みのトラックに轢かれかけた。自転車はぐちゃぐちゃになり、ぼくは九死に一生を得た。
いつの間にか、街は変わる。
新しい店ができた。「定食屋」と書いた行燈が遠くからでも見える。店の名前は「文鎮」とある。生活に当たり前に存在できる飲食店を目指すらしい。
なかなかおしゃれな店だ。友人と入ってみた。おばんざいが主流の店だった。小皿が6品、ぼくは好き嫌いが多いので、食べられるか不安だったが、どれも美味しかった。特に炊き立てのご飯が美味い。毎日チンご飯のぼくには、特にそう感じられた。
近くに役膳料理の店もできた。こちらはまだ入ったことがない。
長いこと工事中だった川崎信用金庫の元住吉店の工事も最終盤を迎えている。東急ストアが入るらしい。今日は1階と地下を結ぶエスカレーターの工事が急ピッチで進められていた。地下にも売場ができるのだと分かった。
ぼくが子供の時には元住吉は田んぼばかりだった。蛙の声がうるさいほどだった。そんな街が変わり今の姿がある。そして今も少しずつ変わり続けている。もしかしたら100年後には全く違う街になっているかもしれない。