俳句フォトエッセイ2025.11.11幾重にも命包みぬ秋の薔薇小山正見東京新聞の川崎版に轟緑地の薔薇園が今年で休園になると言う記事を見たら、急に薔薇が見たくなった。今日は何一つ予定が入っていないまず思い浮かんだのは横浜山下公園である。ここの薔薇園は「国際友好の薔薇園」と称しているらしい。いかにも横浜である。規模も結構大きい。妻とよく散歩に来た。薔薇園に座り、ぼうーとして海を見ていた。ぼくの句集『大花野』の海を見て暗き日永をやり過ごすである。https://amzn.to/4ofWdOc港が見える丘公園の薔薇園もよい。ここの薔薇園も相当なものだ。丘に登る階段では息を切らすが、展望台からは横浜を一望に見渡す事ができる。大佛次郎記念館や神奈川近代文学館もある。公園内のカフェもお洒落だ。散歩コースには最適である。都内にはないか?と思った時頭に浮かんだのは旧古河庭園である。「一日まるまる空いているのだから」と考え、足を伸ばしてみることにした。調べたら、我が家からは東京メトロ南北線で一本。西ヶ原駅で降り、歩いて数分である。平日なのにかなりの人出だった。横浜に比べて規模は小さいが、旧古河邸の洋館との取り合わせが抜群である。西洋庭園の下には心地池を中心とした日本庭園が広がっている。もみぢが僅かに色付き始めている。紅葉の頃の庭園には薔薇とは異なる魅力がありそうだ。もう一度来なければなるまい。それにしても薔薇の美しさには目を見張る。目を凝らして見ると、幾重にも重なる花びらが優雅で優しい。まるで命を宿しているかのようにさえ思える。
東京新聞の川崎版に轟緑地の薔薇園が今年で休園になると言う記事を見たら、急に薔薇が見たくなった。
今日は何一つ予定が入っていない
まず思い浮かんだのは横浜山下公園である。ここの薔薇園は「国際友好の薔薇園」と称しているらしい。いかにも横浜である。規模も結構大きい。
妻とよく散歩に来た。薔薇園に座り、ぼうーとして海を見ていた。
ぼくの句集『大花野』の
海を見て暗き日永をやり過ごす
である。
https://amzn.to/4ofWdOc
港が見える丘公園の薔薇園もよい。ここの薔薇園も相当なものだ。丘に登る階段では息を切らすが、展望台からは横浜を一望に見渡す事ができる。
大佛次郎記念館や神奈川近代文学館もある。公園内のカフェもお洒落だ。散歩コースには最適である。
都内にはないか?と思った時頭に浮かんだのは旧古河庭園である。
「一日まるまる空いているのだから」と考え、足を伸ばしてみることにした。調べたら、我が家からは東京メトロ南北線で一本。西ヶ原駅で降り、歩いて数分である。
平日なのにかなりの人出だった。
横浜に比べて規模は小さいが、旧古河邸の洋館との取り合わせが抜群である。西洋庭園の下には心地池を中心とした日本庭園が広がっている。もみぢが僅かに色付き始めている。
紅葉の頃の庭園には薔薇とは異なる魅力がありそうだ。もう一度来なければなるまい。
それにしても薔薇の美しさには目を見張る。目を凝らして見ると、幾重にも重なる花びらが優雅で優しい。まるで命を宿しているかのようにさえ思える。