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新緑を浴びる如くに実踏す

小山正見

実踏とは、実地踏査のことで、「遠足の実踏」などと使う。教師の業界言葉かもしれない。
俳句フォトの会の5月例会は、5月17日(日)である。
昨年の春は王禅寺を吟行した。秋は深川だった。
句会場を感泣亭にした時、絶好な場所が2つある。一つは多摩川台公園。東急線多摩川駅のすぐ前だに位置する公園だ。こちらは4月29日(水)に会津ワイナリー会主催の俳句会フォト吟行で行くことになっているので、例会の方は、もう一つの綱島公園にした。
綱島の駅からわずか2、3分で綱島公園に着く。入口には綱島稲荷神社がある。脇の細い道を登っていくと綱島公園だ。古墳や林をくぐると広場に出る。
晴れた日には富士山も望めそうだ。
散歩に来ているおばあちゃんが、「藤の花がきれいよ」と教えてくれた。
確かに見事な藤棚だ。つつじも満開に近い。
そばに住んでいるので、毎日来るのだという。先日のさくらまつりでは、屋台も出て、市長もお見えになったとも自慢げに話してくれた。
保育園の子供たちが保母さんに連れられて坂を登ってきた。すぐ広場を走り出す。
教師の現役時代に行った実踏を思い出した。
杉林を覆うように真っ黄色な花粉が覆っていた。40年近く前の話だ。花粉症の話など話題にもならなかった。
日光の実踏では雪が降り、湯の湖の辺りで震えながら弁当を食べた。
綱島公園の隣は市民の森になっている。鬱蒼とした緑が続く。鶯の声が遠くから聞こえてくる。風が竹林を揺らす。
思った通りの場所だった。
5月の俳句フォトの例会ではどんな句が生まれることだろう。