俳句フォトエッセイ2025.06.23梅雨入宣言今か今かと待つテレビ小山正見「雨だ!」今日こそ、関東地方の梅雨入宣言が気象庁から発表されるだろう。テレビを見ていて気付いたことがある。かつては「天気予報」だったはずだが、最近は「気象情報」に変わっている。※NHKの話確かに災害などのニュースも伝えるからだろう。調べてみたら民放では、今でも「天気予報」が主流らしい。本題に入ろう。桜は靖国神社の標準木が5輪咲くと「開花」とされる。他がどうであろうともだ。桜にしても梅雨にしてもはっきりしないものをはっきりさせるという風習はどこから来ているのだろう。ぼくは、これは「二十四節気」という暦が日本人の文化に深く根を張っているからだろうと思う。もっともこの暦の発祥は中国なので「梅雨」はない。例えば、「立春」とか「春分」は分かる。はっきり日時が指定できるからだ。しかし「啓蟄」になるとどうだろう。啓蟄というのは、春の訪れを感じて虫が地上に出てくることである。これが3月5日(頃)となっているが、実際はそんなわけはない。しかし、虫の目覚める日まで暦で決めてしまうのだから、桜の咲く日も梅雨入の日も決めて何の不思議もない。むしろ、決めてもらうと安心したような気分にさえなるのだから不思議なものだ。そう言えば「梅雨明」に関しては、気象庁の宣言の仕方が変わった。「関東地方は梅雨明けをした模様です。」と言う。梅雨明宣言というにはちょっと後退した感じだ。どちらがいいだろう。それにしても、九州にはすでに線状降水帯が発生しているという。同じ「梅雨」と言っても「しとしと、じめじめ」の形容詞は通用しなくなって来た。
「雨だ!」
今日こそ、関東地方の梅雨入宣言が気象庁から発表されるだろう。
テレビを見ていて気付いたことがある。
かつては「天気予報」だったはずだが、最近は「気象情報」に変わっている。※NHKの話
確かに災害などのニュースも伝えるからだろう。調べてみたら民放では、今でも「天気予報」が主流らしい。
本題に入ろう。
桜は靖国神社の標準木が5輪咲くと「開花」とされる。他がどうであろうともだ。
桜にしても梅雨にしてもはっきりしないものをはっきりさせるという風習はどこから来ているのだろう。
ぼくは、これは「二十四節気」という暦が日本人の文化に深く根を張っているからだろうと思う。もっともこの暦の発祥は中国なので「梅雨」はない。
例えば、「立春」とか「春分」は分かる。はっきり日時が指定できるからだ。
しかし「啓蟄」になるとどうだろう。
啓蟄というのは、春の訪れを感じて虫が地上に出てくることである。これが3月5日(頃)となっているが、実際はそんなわけはない。
しかし、虫の目覚める日まで暦で決めてしまうのだから、桜の咲く日も梅雨入の日も決めて何の不思議もない。
むしろ、決めてもらうと安心したような気分にさえなるのだから不思議なものだ。
そう言えば「梅雨明」に関しては、気象庁の宣言の仕方が変わった。
「関東地方は梅雨明けをした模様です。」
と言う。梅雨明宣言というにはちょっと後退した感じだ。
どちらがいいだろう。
それにしても、九州にはすでに線状降水帯が発生しているという。
同じ「梅雨」と言っても「しとしと、じめじめ」の形容詞は通用しなくなって来た。