俳句フォトエッセイ2026.04.13花の昼五山第一建長寺小山正見2日前の浅草の桜は満開に程遠かった。そんなわけで、鎌倉の桜にもあまり期待していなかった。バスの中から見た若宮小路の桜もさほどでない。だから度肝を抜かれた。見事な桜だ。建長寺の山門をバックに咲き満ちている。取り敢えず一礼をして春の寺あまりの見事さに開いた口が閉まらない。見ると道端に君が代で歌われるさざれ石がある。見たものを何でも句に詠んでいく。枝垂れたる桜の下のさざれ石満開と見えた桜には、よく見るとまだまだ蕾が残っている。満開もまだまだ咲くといふ桜目を周囲にやる。建長寺にはいろいろな建物があり、それぞれの道が続いている。専門道場と書かれた道の奥には桜の木は一本もない。花はなき専門道場への道修行に花は不要なのだろう。方丈庭園に入る。一人だけ座禅している客がいる。坐禅せる男一人や花の寺方丈の廊下に座り込み庭と向かい合う。鶯の声が聞こえる深山に鶯の声建長寺幼い子の手を引いてお母さんが通る。ぬいぐるみを抱いた子が「お庭怖い、お庭怖い」と言いながらぼくの前を通り過ぎていった。お母さんが「お庭怖くないでしょ」と不思議そうに応える。花の風お庭怖いと言い出す子目の前に心字池が広がる。心字池つくづく春の光かな奥の半僧坊に向かう。タクシーから結婚式の前撮りのカップルが降りてくる。しばし見とれてしまう。見つめ合ひ手を握り合ひ花の下「如何にも」という演出だ。半僧坊は急な階段の更に上であった。不甲斐ない話だが、そこまで登る元気がない。花の寺急階段の先の先帰路、男二人が向かい合いお弁当を食べている姿に出会った。花の下男二人のお弁当今流行りのボーイズラブかもしれない。何だか疲れて鎌倉駅まで歩く気にはとてもなれなかった。花の昼五山第一建長寺
2日前の浅草の桜は満開に程遠かった。
そんなわけで、鎌倉の桜にもあまり期待していなかった。
バスの中から見た若宮小路の桜もさほどでない。
だから度肝を抜かれた。
見事な桜だ。建長寺の山門をバックに咲き満ちている。
取り敢えず一礼をして春の寺
あまりの見事さに開いた口が閉まらない。見ると道端に君が代で歌われるさざれ石がある。
見たものを何でも句に詠んでいく。
枝垂れたる桜の下のさざれ石
満開と見えた桜には、よく見るとまだまだ蕾が残っている。
満開もまだまだ咲くといふ桜
目を周囲にやる。建長寺にはいろいろな建物があり、それぞれの道が続いている。専門道場と書かれた道の奥には桜の木は一本もない。
花はなき専門道場への道
修行に花は不要なのだろう。
方丈庭園に入る。一人だけ座禅している客がいる。
坐禅せる男一人や花の寺
方丈の廊下に座り込み庭と向かい合う。鶯の声が聞こえる
深山に鶯の声建長寺
幼い子の手を引いてお母さんが通る。ぬいぐるみを抱いた子が「お庭怖い、お庭怖い」と言いながらぼくの前を通り過ぎていった。お母さんが「お庭怖くないでしょ」と不思議そうに応える。
花の風お庭怖いと言い出す子
目の前に心字池が広がる。
心字池つくづく春の光かな
奥の半僧坊に向かう。タクシーから結婚式の前撮りのカップルが降りてくる。しばし見とれてしまう。
見つめ合ひ手を握り合ひ花の下
「如何にも」という演出だ。
半僧坊は急な階段の更に上であった。不甲斐ない話だが、そこまで登る元気がない。
花の寺急階段の先の先
帰路、男二人が向かい合いお弁当を食べている姿に出会った。
花の下男二人のお弁当
今流行りのボーイズラブかもしれない。
何だか疲れて鎌倉駅まで歩く気にはとてもなれなかった。
花の昼五山第一建長寺