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花疲れ身をほぐしたるジェットバス

小山正見

【銭湯紀行その3】西大島 久の湯

大島と言っても伊豆大島ではない。江東区の大島である。亀戸クロックにBe ACTO亀戸主催の桜俳句掲示2026を見に行ったのだ。
小学生から中学生が詠んだ俳句が実にきれいにパネルで展示されている。
広い亀戸クロックの中を歩き回って、ようやく展示に辿り着いて、少々くたびれた。昨日は桜祭りだったようだ。桜の並木道を辿って西大島に出た。
「疲れをとるには風呂が一番」
こんな時、スマホは便利だ
「近くの銭湯」と話しなければ、すぐその場所を教えてくれる。
「第二久の湯」と出た。しかし、実際にあったのは「久の湯」。
細かいことはどうでもいい。
昔ながらの銭湯だ。番台の上に酉の市の大きな熊手が飾ってある。
古い銭湯なのにサウナも完備されている。庭には池があり、小さな噴水が可愛く水を吹き上げている。
壁の絵は富士山だ。熱めのお湯に浸かりながら見上げるとその富士山に何やらキャラクターらしきものが飛んでいる。風呂を出てから番台に聞いたら「ゆっポくん」というのだそうだ。荘厳な富士山にゆっポくん。いかにもユーモラスだ。
わいん風呂もあったが、ぼくはジェットバスの方が良い。背中を、ふくらはぎを足の裏をジェット水流が揉みほぐしてくれる。
出ると爺さん二人が話している。
「最近Aさん見ないね」
「僕も会っていない。大丈夫かな」
銭湯はここでも社交場なのである。

https://sites.google.com/view/hisanoyu