花の夢『俺の細道』てふ句集
季語「花の夢」は集中よりとったが、この句集はぼくにとっては夢物語だという意味である。句集『俺の細道』の著者、藤英樹さんは元東京新聞の記者で、歌舞伎など古典芸能の専門家だ。現在は長谷川櫂氏が主宰する「季語と歳時記の会」の機関誌「きごさい」の編集長もされている。句集の名前から想像できるようにこの句集は芭蕉の奥の細道に因んだ句集だ。ところが、尋常ではない。芭蕉の歩んだ全行程を全て徒歩でそのまま辿ったというのだ。所々歩く人はよくいるが、全行程踏破した俳人は林誠司さんの他知らない。最初の句は草餅をたうべて矢立初めかな気負いがないが、さぁやるぞという気分が伝わってくる。










