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俳句フォトエッセイ

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縞馬の縞の動かぬ春日向

写真のシマウマは、正式には「ハートマンヤマシマウマ」と言い、ロバの仲間だそうだ。このシマウマのいる場所は、夢見ケ崎動物公園。川崎市唯一の動物園だ。年中無休。しかも入園料は無料というから驚く。幸区の加瀬山の山頂にある。最寄りの駅はJRの新川崎か鹿島田。川崎駅からバスに乗り、夢見ケ崎動物公園前のバス停で降りてもいい。日曜日や休日、園内は親子連れでにぎわう。ライオンや虎のような猛獣、象・キリンなどの大型動物はいないが、人気のレッサーパンダやペンギンなど51種282点の動物が飼育されている。親しみやすい動物が多く、子どもが動物と触れるには絶好の動物園と言えるだろう。春の日差しに誘われて、園内を巡った。

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料峭(りょうしょう)やああ志村けん志村けん

料峭の「峭」は「きびしい」と言う意味で、春風か寒く感じられるという季語である。俳句を始めると今まで知らなかった言葉に出会えるのが嬉しい。先日、東村山市の学校から俳句教室に呼ばれた。あの志村けんが卒業した学校である。駅前に志村けんの銅像がある。袴姿で、何となく真面目くさっている印象も無くはない。そのまま漫画にでもなりそうな「如何にも志村けん」というようなはっちゃけた顔ではなかった。その昔、萩本欽一とドリフターズが夜の8時台で競いあっていた。聴衆を巻き込む欽ちゃんが優勢になりつつあった時、ドリフターズの救世主として現れたのが志村けんだ。

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春の月これぞふわとろオムライス

オムライスは大好物だ。元住吉のゆうき亭のオムライスが最高だが、次に好きなのは、ここ「ぽわるぅ」のオムライスである。この店は昨年の七月にオープンした。その前は、50年続いた惣菜屋だった。その閉店を残念がったその後にできたのが、この店だ。看板にふわとろオムライスとある。流行りの「ふわとろ」である。「ふわとろ」を期待して店に入った。出てきたのが、写真と同じオムライスである。「ちっともふわとろじゃない!」がっかりした。モノを知らないと言うのは恐ろしい。次に友人一緒に行った。その友人がフォークで卵を切り始めた。すると中から「ふわとろ」が顔を見せ始めた。開くとしっかりフワトロになった。見事だ。

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境内の春弾けをり終の寺

境内の梅の花は既に満開。隣の夏蜜柑の黄色とマッチして春を演出している。枝の間からは本堂が垣間見える。この寺は、真言宗智山派の延命寺。縁起のいい名前の寺だ。川崎駅から歩いて10分ほどの距離にある。江戸時代に造られた寺院だ。境内は静かで良く手入れがされている。時期になれば見事に咲くであろう紫陽花がすでに小さな芽をつけている。延命寺という同じ名前のお寺は関東にいくつもある。鎌倉の材木座にもあるし、逗子にもある。逗子の延命寺は天平時代に創建されたと伝えられているから歴史が古い。延命寺関係で一番有名なのは、荒川区にある延命院だろう。こちらは日蓮宗の寺院で八百屋お七縁の寺として知られる。

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川崎を貫く鉄路風光る

東京新聞川崎版(2/25)です。 https://www.tokyo-np.co.jp/article/387952 NHKの番組「時空鉄道・あの頃に途中下車」でJR南武線が紹介された。歌手の郷ひろみさんが登場し、お父上が尻手駅に勤めていたエピソードが披露された。今、何かと南武線が話題だ。ぼくは、東急沿線の元住吉に住んでいるが、これまでは川崎よりも渋谷や横浜に親近感を感じて生活してきた。しかし、川崎の発展を考えた時、JR南武線を大切にしなければならないと思う。細長く連なる川崎の七つの区。それを貫くように結びつけているのは、南武線しかないからだ。

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ふみちゃんのマーマレードは春の味

ふみちゃんパンは、やはり最高。昨日の晩は早速「コンビーフパン」を食べた。ゴロゴロとでかいコンビーフが、これでもかというほどに詰め込まれている。しかも自家製。これが330円!倍額だとしても納得の値段だ。今日は再び、夢見ヶ崎動物公園に出かけた。寒波最終日だというが、春の日差しばかり感じる。調べたら動物園までは歩いた方が早いことがわかった。尻手黒川通りを歩いていたら、突然「下タ村工務店」の看板に出会った。五十年前、我が家の増築を担ってくれた業者さんだ。家はシャッターが全て閉められていたが、懐かしい人に出会った気分だった。歩くと必ず何かに出会うのが不思議だ。夢見ヶ崎動物公園は、加瀬山の頂上にある。

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ふみパンと会津ワインと春の夢

男は幾つになっても夢をもつ。儚き夢とならないように必死に生きている。その典型的な男の一人が横山さんだ。横山さんは、NPO法人会津ワイナリー会の理事長である。百七十名の会員を擁し、年間三千本のワインを生産している。この事業は、横山さんの夢でもある。横山さんは、つい先日まで会津で雪と戦っていた。この間の大雪で、横山さんの葡萄畑も大きな被害を受けたという。雪の中を這い回り、葡萄の木を守るために雪まみれになって奮闘された話を聞いた。復旧対策に多大な費用を要するとも聞いた。夢を実現するのはまことに容易ではない。横山さんは、大手のT工務店に勤務されておられた。

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青年の四人揃ひて時おぼろ

この四人は、高校時代の友人だ。この三十年くらい、毎年一回は会う。かつては上野だったが、今は銀座だ。左から二人目のMが絵を描いている。毎年この時期に銀座四丁目そばの大黒屋でデサント展というグループ展があり、そこで落ち合うのだ。S区で退職した美術の先生達の展覧会だが最高齢の方は九十近い。作品は実に伸び伸びしており、感激した。例年は駅チカの「ライオン」が会場になるのだが、今年は近くのビルの上の静かな蕎麦屋だった。「卒業してから六十年だなあ」律儀で、いい加減な後の三人をまとめてくれているSが言う。いつもは高校時代の思い出話となるのだが、今日は違った。「お墓、どうするんだ?」

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菜の花のすつくと伸びし花壇かな

ここは花壇なのだ。江東区立八名川小学校に隣接する八名川公園である。墨田区や江東区の深川地区には、隣接して公園の作られている小学校が多い。これは、関東大震災の教訓からである。つまり避難所だ。太平洋戦争末期、この辺りは三月十日の空襲で最も被害を受けた。八名川小学校に逃げ込んだ人も多く亡くなった。生き延びた人は、窓から這い出し、プールの水をかぶって助かったという。満月を倍にしたような大きな太陽が朝昇ってきたのが記憶に残っているという話を聞いた。八名川公園には多くの人の遺体が集められ、山になったらしい。今、その八名川公園は花に満ちている。Nさんを中心とする「八名川花の会」のおかげである。

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春めきて又又嬉しい知らせです

寒いですが「春めきて」の俳句(笑)昨日、新しいおにぎり屋について書いた。今日の朝、何だか開店祝いのような花が飾ってあることに気がついた。「鉄重」という洋食屋の前だ。中を覗くと棚があり、忙しく作業している人の姿が見える。パン屋ができるらしい。しかも「2月17日10時開店」とある。既に開店していたのだ。ちっとも気が付かなかった。新しい店ができるとうきうきする。このパン屋、鉄重が経営しているらしい。すると、洋食屋はどうなるのか?後でまた確かめよう。かつてブレーメン通りにパン屋は何軒もあった。ぼくが子どもの時からあった「春日堂」の後継パン屋が姿を消したときは、寂しかった。