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俳句フォトエッセイ

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東京は遥か彼方の春霞

ここを訪れるのは三回目である。初めは妻と散歩のつもりで来た。二回目は、孫を連れて娘の家族と一緒に来た。我が家からはバス一本。高齢者パスを持っているので、半額の百十円で来られる。月曜日なので休みだと困ると思ったが、大丈夫だった。夢見ケ崎動物公園。市営の動物公園で、入場料はタダである。電車だと南武線の鹿島田か新川崎の駅が近いのではないか。それでも徒歩で二十分ほどかかりそうだ。この動物園、ライオンや虎などの猛獣はいないが、かなり本格的である。ペンギンやフラミンゴまでいる。フラミンゴの毛が赤いのは、エサの色素に依ることを初めて知った。体長が1メートルを超すゾウガメがいる。

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春宵の行列出来るおにぎり屋

ブレーメン通りにおにぎり屋が開店した。ブレーメンは人気の商店街だが、個店には、それぞれ栄枯盛衰がある。住吉書房が閉店したのはショックだった。跡がどうなるか、何か面白い店ができないかと期待していた。ところができたのはドラックストアにTomod'sである。がっかりだ。元住吉のTomod'sはこれで4店舗目だ。東口、オズ通りに1店舗、ブレーメン通りの200メートルの間に3店舗ある。調剤薬局を入れるとさらに増える。それだけ需要があるのだろうが、薬屋ばかり、よくやっていけるものだ。何か工夫があるのかもしれない。他に空き店舗が3つあった。

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早春の光爛漫桜の枝

見上げたら桜がもう咲いている。もちろんソメイヨシノではないことはわかる。ソメイヨシノはクローン種だ。遺伝子が同じ。だから同じ時期に一斉に咲いて、一斉に散る。歌舞伎の舞台の桜が日本人の理想ならば、ソメイヨシノはその理想を実現させた。ソメイヨシノは安価で成長が早い。そのおかげもあって、明治になってから急速に全国に普及した。写真の桜の名を調べた。Googleで調べたら、シキザクラと出た。コブシも花が似ている。こういうことにメッチャ詳しいAさんに尋ねてみた。「幹の感じからするとコブシではないですね。Googleも結構間違えるから」そうなんだ!「十月桜とも冬桜とも言う。

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縁のなきバー&スナック春寒く

ついにぼくの人生とこういう場所とは縁がなかったと言わざるを得ない。若い時から憧れてはいたのだが、結局足を踏み入れることはなかった。人生の楽しみは、酒と女と賭博というが、ぼくの人生はこれにほとんど関わりがない。女に関わりがないのはいい女と出会ってしまったからかもしれないが・・・(笑)賭博はままごとのような麻雀を若い時にやったきりだ。競馬も競輪もしたことがない。先日25年ぶりに雀卓を囲んだら、馬鹿づきをしてトップ賞を連続して取った。もうやめろという合図かもしれない。酒が飲めないのが致命傷だ。酒が飲める奴は人生を3倍楽しんでいると思う。実に悔しい。

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まずは割るタグの付きたる松葉蟹

松葉蟹を一人一杯ずつ食すという贅沢なパーティに参加した。昨年に続いて二回目である。昨年ある方から誘われたのがきっかけだ。場所は虎ノ門のとあるイタリアンレストラン。主催のNさんは、広島で会社を経営されていて、驚くほど幅広い人脈をお持ちの方だ。大手新聞の現役の記者、日本銀行のOB、会社の経営者、作家、IT技術者、様々な職種の方が参加されている。その中に今年は、通訳をされている方や音楽教育に携わっている方、元アイドルで歌手、ラジオのパーソナリティもされている方もいらした。多彩だ。男性群は会社関係、女性群は自ら起業されている方が多いという印象だった。

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唐突に春満月に出逢ひけり

まずは、お礼。昨日「如月のダウンの白のインパクト」をアップしたが、それに対して「如月のダウンコートの白さかな」との修正案をいただいた。どうしても、その時の印象が強いと、そこに引きずられてしまう。過剰に言葉に頼ってしまう結果になる。「白さかな」で十分白は強調されている。如何に気持ちを抑えることができるかが大切だと思った。ありがとうございました。肉眼で見た満月は大きい。写真にするとこんなに小さいのかとがっかりしてしまう。句集『大花野』の最後の句は「春満月」の句だった。春満月道なき道を照らしをり正見今、写真のように春満月は小さくなり光も弱くなっているが、道はまだまだ続いている。

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如月の白きダウンのインパクト

俳句的に言えば下五の「インパクト」がよくない。言い過ぎである。「インパクトを使わないで「インパクト」を感じさせる情景を表現しなければいけないだろう。その一言がわからないまま、十日が経ってしまった。一時は、冬のアウターと言えば、黒一色だったように思う。実につまらない。ところが、最近は白が目立つと思わないだろうか。白と言っても、燻んだ白ではなく、輝くような白、純白と言ってもいいような白だ。ピュアホワイト!そのままウエディングドレスに仕立ててもいい白だ。白は目立つ色だ。流行っていると言ってもどのくらいの人が着ると「流行っている」と感じるのだろう。

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春夕焼またこの場所に来ています

散歩の続きである。「お店の人」というより、「家の人」という感じの女性に掛軸の由来を尋ねてみた。ご先祖がご商売をされていて、東郷家に出入りしていたような話をして下さった。この近くには「奥沢海軍村」というのがある。関東大震災の後、海軍省のある虎ノ門と横須賀の両方に行きやすいというので、海軍士官が住み始めたのがきっかけらしい。現在も当時の面影が残っているという。この地に東郷平八郎!ぴったりだ。ゆるい坂を下ると南国飯店がある。ここで一度小山正孝を顕彰する「感泣亭例会」を開いたことがある。現在のスペース感泣亭ができる前のことだ。南国飯店を見て、自由が丘に行くならあの場所に行かなくてはと思い出した。

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掛軸は平八郎や春火鉢

一仕事終えたので、散歩に出かけた。寒いが日の光は春だ。田園調布から自由が丘まで歩くことにした。この道は妻と連れ立ってよく歩いた。田園調布の駅から環八に差し掛かったところに、FIATの販売店があり可愛くて格好いい車が並んでいる。そこを過ぎると住宅街の真ん中にお洒落なカフェがある。今日は何かお茶会をしているようだった。八幡小学校を過ぎたところに世田谷区の木に指定されている大きな桜の木がある。住宅街の散歩もいいものだ。庭一面が花壇になっている古い家がある。見るとその塀に「古民家カフェすみれ草」のプレートがあった。「へぇ、この家が!」以前にはなかった。玄関に回ると「open」とあった。

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涙して鬼は外より福は内

節分の定番は「おには外!福は内」であるが、成田山新勝寺では「鬼は外」を言わず「福は内!福は内!」というらしい。本尊の不動明王の前では鬼も改心してしまうという言い伝えからだそうだ。上野の寛永寺の開山堂の豆撒きも「鬼は外」は言わない。鬼子母神を祀っている神社でも当然「鬼は外」は言わない。京都府福知山市の大原神社では「鬼は内!福は外」と言うらしい。「鬼は外」は災害や疫病などを人間が生きていく上での前提を覆す事柄を追い払いたいという願いだと思うが、単純にこの言葉を教育の場に置き換えて考えると「鬼は外!」は「悪いところを治せば良くなる」、「福は内!」は「良いところを伸ばせ」とも考えられる。