色変へぬ松の天まで届くほど
「色の変へぬ松」というのは、秋の季語である。俳句を始めるまで知らなかった言葉だ。「晩秋に木々が紅葉するのに対して、松が変わらず緑のままでいることを賞する」と歳時記にはある。この松を見て思い起こすのは「奇跡の一本松」だ。東日本大震災の津波の際にただ一本残った陸前高田の松である。高田松原に植林された七万本の中でただ一本津波に耐えて残ったのがこの松だ。現在は震災からの復興を象徴するモニュメントとして残されている。天まで届くほどのこの松のある場所は、実は都内、洗足池である。洗足池は、勝海舟の墓所があることでも有名である。西郷隆盛の碑もある。池の周囲には、遊歩道が整備され、絶好の散策地となっている。










