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俳句フォトエッセイ

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薄暑光煉瓦の壁の向かう側

たらこスパゲッティがめっちゃうまい。三楽病院での三ヶ月に一度の定期検診の後、ここに来るのが楽しみだ。モラットリアレモンというイタリア料理店で、レモン画翠という画材屋の経営する店である。苺グレープフルーツジュースがランチに付いている。これはぼくにとっては幸せの味だ。とんかつの「いもや」が姿を消して以来、三楽病院に通院する時はいつも「レモン」に来る。三楽病院は、かつては教職員の病院だった。今は「教職員特権」のようなものはないが、縁で二十年にわたってこの病院の生活習慣病科に通い続けている。「病気」はプライパシーの最たるものである。

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新樹光こどもまつりを待つ御空

素晴らしい天気だ。ここは、江東区にある都立猿江恩賜公園である。目の前にはスカイツリーも見える。緑の屋根の時計台は、公園のシンボルである。天辺の風見鶏が可愛らしい。毎年この時期に行なわれる江東区こども祭の準備が急ピッチで進められ、紅白のテントが張られている。猿江公園は、江戸時代は幕府公認の貯木場だった。公園の南側が開園したのは、1924年昭和天皇のご成婚を記念したことによる。貯木場が廃止されたのは、1972年。公園の全面開園は、1983年と言うから、それほど昔のことではない。都立木場公園も材木関係の倉庫や貯木場の跡地である。貯木場は、全て新木場に移り、あとは緑の公園になったわけだ。

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薄暑光自由が丘に停まりをり

今、大相撲の夏場所が行われているが、僕が大相撲を最初にテレビで見たのは自由が丘だった。駅前に街頭テレビがあり、黒山の人だかりだった。今は当然スローモーションだが、当時は分解写真というのがあり、カクカクと力士の動きを映し出していた。もちろんモノクロである。父が僕に見せるために連れてきたのだろう。僕の中で自由が丘は、父・小山正孝(詩人・1916年-2002年)の記憶と結びついている。一つは僕が「ヴェニス」と呼んでいる領域である。駅から歩いて5、6分であろうか。その一画だけ、イタリア風の瀟酒な建物が並び、「運河」が掘られ、ゴンドラが浮かんでいる。父が散歩の途中によく立ち寄った場所だった。

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街若葉らあ麺齋藤開店す

我が家から歩いて1分の場所にラーメン屋が開店した。この場所には以前もラーメン屋があった。その前もラーメン屋だった。そのまた前もラーメン屋だったが一回も入ったことがない。急に入る気になったのは、評判が良さそうだからだ。サービス期間が終わっても行列がひっきりなし。「ふらっと元住吉」というサイトでも「美味かった」とかつ「名店だ」とかしきりに出てくる。ブレーメンの商店会長の伊藤さんの投稿もあった。「評判」に引きずられる形だ。あんまりみっとも良くはない。たまたま行列が途切れているのを見て、飛び込んだ。ラーメン、850円。何かトッピングを付けると1,000円を超す。高くなったものだ。

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スタバよりやつぱドトール麦の秋

沼津の駅を降りたら、雨の向こう側に大きなドトールの看板があった。実は、この句について「スタバよりドトールが好き麦の秋」(「スタバよりやっぱドトール麦の秋」)もう一つ書きたいことがあったのだ。沼津で降りたのは、当地の野球でも有名な加藤学園の高校生を教えるためである。今年で三年目だ。俳句が初めてだというので、昨年は「朝、何食べた?」から始まる朝食俳句で始めた。これは、小・中学校で散々経験済みの誰でも出来る俳句の鉄板の型だ。加藤学園の生徒達も面白いように多くの俳句を作った。生徒の感想文も見せてもらったが、授業がおもしろかったと好評であった。

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スタバよりドトールが好き麦の秋

スタバよりドトールが好き麦の秋ドトールが好きなのは、僕ではなく尊敬する友人である樋口健夫さんである。彼はアイデアマラソンの創始者で、僕は彼の影響を多大に受けてきた。『どの子もできる10分間俳句』は彼の提唱するアイデアマラソンの俳句教育バージョンでもあった。その彼が昨年の夏、突然LINEでエッセイを送ってきた。彼が健筆で数十冊の著作をものにしているのは知っていたが、「今度はエッセイか」と驚いた。これが毎日続くのには、流石にびっくり。面白いので、読むのが楽しみになった。一日として休みがない。彼が入院して手術した日さえ送ってくる。年を超え2024年になっても続く。

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全国のカレー集合夏怒濤

まだまだ怒濤というほどの暑さではないが、このパンフレットには怒涛のようなカレーが載っている。カレーは夏の食べ物だと思う。汗をかき、フーフー言いながら食べるのがあっている。このパンフレットは郵便局にあった。郵便局がこの種の商売をしていることは知っていたが、この量!流石に度肝を抜かれた。こんなにご当地カレーがあるのか!先日はとんかつについて書いたが、実はぼくはカレーにも目がない。俳句の授業で学校を訪れた時、たまに「好きなものは何ですか?」と聞かれることがある。こんな時には、迷わず「カレーライス」と答える。好き嫌いが多かった自分でも、カレーライスはよく食べた。

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鬱蒼と何かの潜む五月闇

第三回目の俳句フォトのイベント「新緑を俳句フォト」が行なわれた。一回目は、昨年の十月。「ブレーメンを俳句フォト」。二回目は、「俳句フォトdeお花見」であった。この二回のイベントがとても評判が良く、この経験を元にして、「俳句フォトの会」がこの四月に結成され、テストイベントの三回目が今回である。この三回の経験を元にして、本格的に俳句フォトの会に今後取り組んでいく予定である。俳句フォトは、写真を撮ることによって、俳句へのハードルを劇的に下げることができること、また俳句をつけることによって、写真の作品としての価値を上げることが出来る。

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五月寒もーちゃん印のパルが行く

暑くなったり、寒くなったり。今日はオーバーを着込んでしまった。パルシステムの配達車はよく見かける。テレビでもコマーシャルをしている。「だってパルなんだもの」が決め台詞だ。パルシステムは、最も成功した生活協同組合の一つだと思う。首都圏を中心に170万世帯が利用しているという。今は認知症を患っている妻は、そのパルシステムに関わってきた。最後には、商品部長を務め、パルの雑誌「のんびる」の初代編集長だったのだから大したものだ。ぼくより十倍仕事ができたのは確かだ。パルは、弱小の生協が生協が合併を進め、首都圏コープ連合に発展したものだ。