薄暑光煉瓦の壁の向かう側
たらこスパゲッティがめっちゃうまい。三楽病院での三ヶ月に一度の定期検診の後、ここに来るのが楽しみだ。モラットリアレモンというイタリア料理店で、レモン画翠という画材屋の経営する店である。苺グレープフルーツジュースがランチに付いている。これはぼくにとっては幸せの味だ。とんかつの「いもや」が姿を消して以来、三楽病院に通院する時はいつも「レモン」に来る。三楽病院は、かつては教職員の病院だった。今は「教職員特権」のようなものはないが、縁で二十年にわたってこの病院の生活習慣病科に通い続けている。「病気」はプライパシーの最たるものである。










