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牡丹灯籠

俳句フォトエッセイ

幽霊にまみえし納涼歌舞伎かな

都政新報8/18付「暮らしを楽しむ俳句フォト」44友人から誘いがあり、二つ返事で歌舞伎座に向かった。「牡丹灯籠」の一幕見だ。八月の歌舞伎座は納涼歌舞伎で怪談物がよくかかる。歌舞伎座は久しぶりだ。若い頃はよく観に行ったが、改築されてからは初めてかもしれない。改築前の一幕見は当日券のみで列に並ばなければならなかった。今は当日券もあるが、前日から予約ができるらしい。「牡丹灯籠」は、三遊亭圓朝の人情噺が元になっている。死んでも恋する女の執念と金や色に迷う人間の欲を描いた話だ。ぼくが観たのは、第二場。演じる役者は若手が中心だが、幸四郎が三遊亭圓朝など二役を演じている。

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初秋の食欲不振にロースかつ

歌舞伎の「牡丹灯籠」を観たあと、千駄木に向かった。三遊亭圓朝ゆかりの全生庵で幽霊画展が開催されていると教えていただいたからだ。千駄木駅を降りて、腹が減っていることに気がついた。時計を見たら午後1時を過ぎている。「何を食べようか」蕎麦?うどん?食べる気がしない。パン類も嫌だ。中華も食指が動かない。腹が減っているのに食欲がないのだ。ところが1つだけ食欲をそそるものがある。それが「かつ」だ。とんかつならだいたいいつ食べても美味しく感じる。スマホでとんかつやを探した。「あった」駅から4、5分。とんかつ三矢である。かつは美味かった。ご飯も味噌汁もキャベツもお代わり自由。極細に切られたキャベツの味は抜群。

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爽やかやナンバー①の座席券

先日、誘われて歌舞伎を観に行った。歌舞伎座の八月納涼歌舞伎である。演目は牡丹灯籠の第二場「野州栗橋の宿はずれより幸手堤まで」という長い題名がついている。久しぶりの歌舞伎で面白かったので、第一場も観たいと思った。金曜日、朝目を覚ましたら体が軽い。「だったら」一幕見のほとんどは、前日ネットで申し込むようになっているが、若干の当日券もあるはずだ。並べれば買えるだろう。9時半。一幕見の入口には誰も並んでいなかった。案内の人が親切に「どこの場を観たいのか?」とか「現金だけですよ」とか説明してくれる。30分そこで待ち、券を手に入れた。券を見たらナンバー①だった。

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久々の八月納涼歌舞伎かな

「歌舞伎の一幕見を観に行きませんか」と誘いを受けた。出し物は「牡丹灯籠」だという。歌舞伎座の改築以来、一度も足を運んでいない。よく通ったのは20 年近くも前のことだ。一時は毎月のように見に行ったこともある。しかし、歌舞伎がわかっていたかというと、そうではない。踊りになると結構寝ていたことを思い出す。映画「国宝」のブームで歌舞伎座は大賑わいかと思ったが、予想外に空いていた。一幕見の天井桟敷にも空席が目立った。「牡丹灯籠」が、幽霊となっても恋を貫く話だと初めて知った。ぼくが観たのは第二場である。人間の欲がむき出しになる場面だ。女形の役者の所作に見惚れた。その途中、舞台いっぱいに雨が降り始めた。