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まろやかに「拓(ひらく)」てふ名の新酒かな

小山正見

今月も「拓」が届いた。「拓」は大垣の西田拓郎先生が主宰する俳句雑誌である。
表紙が毎月変わり実に新鮮だ。その36号がこれ。なんと驚く「あらばしり」(新酒)である。
西田拓郎先生の名前を知ったのは、15年以上前のことだ。
新学習指導要領対応 たのしい俳句の授業
よくまとめられていて、共鳴するところが多かった。
西田先生が校長をされていた大垣市立墨俣小学校に日本学校俳句研究会の仲間で押しかけたのは、まだコロナの最中だったと思う。
退職された後、どうなさるのだろうかと思っていたら、名古屋芸術大学の教授に就任されると同時に「拓」が創刊された。
俳句結社を作り、維持するのは並大抵ではない。そこに挑戦されたのだ。続くのだろうか。人ごとながら少々心配でもあった
しかし、快進撃である。リモートも含め、関係の句会は10に上る。今年の夏には、編集を担当されている高木恵理さんの『こどもの俳句におとなが学ぶ』が発行されたが、この本は、『拓』に連載されたものをまとめたものである。ドリル形式が楽しい本だ。
『拓』は一言で言えば、気張っていない俳句雑誌だ。色々な人が自由に書いている雰囲気がある。
2年ほど前、西田先生に「何か書いてくれませんか」と頼まれた。その頃のぼくは、「もう文章を書くことは無理」と考えていたので、一度は断ったのだが、「気楽にならば書けるかもしれない」と考え直し、「こども俳句と共に歩んで」という題で思いつくことを書き始め連載となった(現在18)。それが現在の「俳句フォトエッセイ」に繋がっている。西田先生のおかげという他はない。
「36号!」なんだか大谷翔平のホームランの数のようだ。今後の『拓』は大谷翔平を更に更に超えていくに違いない。