まばゆいばかりだ。「五月晴」と言うのにふさわしい。元々「五月晴」は梅雨の間の晴れ間を指す言葉だったが、近年は五月の気持ちの良い晴れた日を指すことが一般的になっている。俳句を嗜む人は、こうした言葉の使い方に忸怩たる思いだろう。「爽やか」と言う言葉も本来は秋の季語だ。
写真は有明ガーデンである。2020年に完成した新しい街だ。
この日は近くの有明西学園で俳句授業があったので、久しぶりに訪れた。
最寄りの駅はりんかい線の国際展示場前。そこから歩いて10分ほどで入口に辿り着く。ゆりかもめの駅からも近い。
周辺には3000戸を超すマンション群があるが、中核は200店舗を数えるショッピングモールである。無印良品の巨大店舗もあり、ホテルも営業している。劇団四季の有明劇場ではライオンキングが上演されている。8000名を収容できるイベントスペースもある。
天空の湯というスーパー銭湯も併設されている。
開発を主導したのは今をときめく住友不動産だから、よもや計算ミスはないだろが、各地にこうした巨大ショッピングモールが展開されており、全てが生き残るのだろうかという疑問が湧く。
昨日ニュースを見ていたら、郊外に展開されて盛況だったアウトレットモールが相次いで撤退に追い込まれているという話が流れてきた。
駅前の商店街がシャッター街化し、デパートがなくなり、巨大なスーパーマーケットも潰れ始めている。
どんな商業形態も同じ形で生き残れないのは歴史の教えるところだが
ショッピングモールも同じ轍を踏むのではないかと心配だ。
無人化し寒風が吹き荒び、荒涼とした有明ガーデンを予想したくはない。