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幼子の楽園となる冬日向

小山正見

先日、夕暮れの子供たちの自転車が群れている写真を撮ったのと同じ公園である。
今日は保育園の幼児が公園内を駆け回っている。ブランコに興じている子もいれば、滑り台に夢中になっている子もいる。
少子化、少子化というが結構子供は、いるではないかと錯覚してしまう。
昔は設置基準が厳しく、園庭がないと保育園は認められないという規制があった。
しかし、誰もが子供を保育園に預ける時代となり、保育園の数は激増した。マンションやビルの一室でも保育園が成り立つようになった。その結果、公園を運動場代わりに活用するようになったということだろう。
共働きしないと暮らせない時代。これは当然の施策だろう。
ぼくは1948年生まれ、昭和でいうと、23年生まれである。団塊の世代と言われ最も児童数が多かった時代だ。森進一も沢田研二もぼくと同じ学年である。
268万人がこの年に生まれた。今年は70万人だというから、4分の1に近い。今後は更に更に減るということだろう。
明治はじめの日本の人口は約3300万人だから150年ほどの間に4倍に増え、そして今急降下し始めている。人口バブルが弾けた形だ。
人類全体の人口も来世紀にはピークアウトし、減少に向かうらしい。
宇宙人の来襲でも、核戦争でもなく、こんな形で人類が滅亡に向かうとは1世紀前、誰が予測しただろうか。
しかし、この世に生きているぼくとしては、今を謳歌し、子供たちの未来の幸せを願うしかない。