俳句フォトエッセイ2026.03.31思い切り足を伸ばして春うらら小山正見銭湯にハマっている。出先の近くに風呂屋がないか確かめるのが習慣になった。豪華なスーパー銭湯もいいが、最近は飾らない街の銭湯の温もりに惹かれる。この日は、谷中の朝日湯に寄った。東京メトロ千代田線の千駄木駅から歩いてわずか2分だ。昔ながらの銭湯だが、サウナも完備されている。浴槽にそっと足を入れる。いかにも下町らしい熱めのお湯が肌に痛い。我慢して入るとその熱さが次第に心地良くなるから不思議だ。東京の銭湯は1970年代には2500軒もあったが、現在は400軒ほどに減っている。しかし、最近はサウナブームもあり、銭湯は若者にも人気らしい。たとえば、江東区森下にある常盤湯は行列ができるほどで、整理券まで配られるそうだ。人気の炭酸泉を備えた銭湯も多い。西小山の東京浴場では、待合室が漫画喫茶のようだ。それぞれの銭湯が工夫を凝らしている。どこの銭湯でも貸しタオルや石鹸が用意されているので、仕事の帰りに手ぶらで一浴びすることもできる。本来「うらら」だけで春の季語だ。だから「春うらら」と重ねるのは、野暮なことだ。だが、朝日湯の湯船で思い切り足を伸ばしていると、どうしても「春」を重ねたくなる。体も心も和らぎすっかり「春うらら」なのだ。都政新報3/17付 「暮らしを楽しむ俳句フォト」
銭湯にハマっている。出先の近くに風呂屋がないか確かめるのが習慣になった。豪華なスーパー銭湯もいいが、最近は飾らない街の銭湯の温もりに惹かれる。
この日は、谷中の朝日湯に寄った。東京メトロ千代田線の千駄木駅から歩いてわずか2分だ。
昔ながらの銭湯だが、サウナも完備されている。浴槽にそっと足を入れる。いかにも下町らしい熱めのお湯が肌に痛い。我慢して入るとその熱さが次第に心地良くなるから不思議だ。
東京の銭湯は1970年代には2500軒もあったが、現在は400軒ほどに減っている。しかし、最近はサウナブームもあり、銭湯は若者にも人気らしい。
たとえば、江東区森下にある常盤湯は行列ができるほどで、整理券まで配られるそうだ。
人気の炭酸泉を備えた銭湯も多い。
西小山の東京浴場では、待合室が漫画喫茶のようだ。それぞれの銭湯が工夫を凝らしている。
どこの銭湯でも貸しタオルや石鹸が用意されているので、仕事の帰りに手ぶらで一浴びすることもできる。
本来「うらら」だけで春の季語だ。だから「春うらら」と重ねるのは、野暮なことだ。
だが、朝日湯の湯船で思い切り足を伸ばしていると、どうしても「春」を重ねたくなる。
体も心も和らぎすっかり「春うらら」なのだ。
都政新報3/17付 「暮らしを楽しむ俳句フォト」