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暑き日を落として海の観覧車

小山正見

暑き日を海に入れたり最上川
という有名な句が芭蕉にある。比ぶべきもないが、写真と合わせ技にすると少しは涼感が伝わるのではないか。
この観覧車は、1990年に開業したみなとみらいの遊園地コスモワールドにある。元々は、横浜博で設置されたものだが、ここに移設されたらしい。夜になるとライトアップされ美しい。ここ の遊園地には、確かジェットコースターもあったはずだ。左側の羽を広げたかのような建物はヨコハマインターコンチネンタルホテルである。開業は35年ほど前だが、ヨットの帆を模したおしゃれなホテルだ。みなとみらい地区の再開発のシンボル的存在だろう。
何度か泊まったことがある。まだ元気だった頃の母を連れて泊まったのが一番の思い出だろうか。
今や観光のメッカとなった赤煉瓦倉庫が商業施設として生まれ変わったのが2002年と言うから、1990年から2000年代にかけてこの地区は整備されたことがわかる。
その後象の鼻パークができたり、新施設が続々とでき、賑わいがぐんぐん増している。
妻とはしょっちゅうこの地区に散歩に出掛けた。みなとみらいから赤煉瓦倉庫、象の鼻パーク、山下公園まで歩き、シーバスで横浜に戻ったこともある。海が見えると何となく心が安らいだ。
コスモワールドの観覧車に乗り15分間、横浜の街と海を見下ろした記憶は今も残っている。