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本を読む楽しみ喜び涼新た

小山正見

若者の本離れが言われて久しい。若者だけではなく、ぼく自身にしても昔と比べると本を読む量は激減している。
我が家から歩いて3分の木月キッチンで毎月読書会が催されている。先日初めて参加した。
「短歌と俳句の本を読む会」だったからだ。
何冊かの詩集や句集を持参した。
詩集『我が家に天使がやってきた』服部剛
詩集『二の舞』上手宰
詩集『愛しあふ男女』小山正孝
句集『保健室登校』福本啓介
句集『給食のおばさん』北大路翼
どの本も参加者の中で話題となった。楽しい2時間だった。
初参加の一人の青年がいた。
「どうして参加されたのですか?」
という問いに次のような答えが返ってきた。
「8月1日から突然読書にハマったんです。今日までに20冊読みました。スマホに飽きたのかも・…」
そんなことがあるのかとびっくりした。
すると別の参加者が韓国の20代の若者の読書ブームについて話してくれた。
「テキストヒップ」というらしい。
「酒を飲むより、本を読むほうが格好いい」
韓国のブームは周回遅れで日本にも伝播するというから少し希望が見えてきた。
確かに一部のブームではあるが、最近「読書カフェ」があちらこちらに出来て、一般誌にも登場するようになっているし、読書会の話もよく聞く。
考えてみれば、我が家感泣亭でも毎月一度「読書会」を開催している。若いKさんが中心で毎月欠かさず、すでに2年になる。様々な本が持ち込まれ、話が膨らみ豊かな時間が作られていく。
先日、新しく参加されたNさんは、参加の動機を次のように話してくれた。
「ある時、本屋に行って新書の棚を眺めたら私の知らないことばかりだった。子育てや仕事が少し楽になったので本を読もうと思つた」
嬉しいことだ。またある参加者は「読書会があることが読書の動機づけになっている」とも言う。
本を読むのが普通でなくなったからこそ、新しい読み方が生まれてきているのかもしれない。