【初心者歓迎】俳句フォトの会 会員申込はこちら

梅雨近し寝て寝て寝て寝て更に寝て

小山正見

どうやら体がだるいのはぼくだけではなさそうだ。みんな寝ている。
ここはどこだと思う?
実は高輪ゲートウェイなのである。住民アンケートを無視して、JRが独断で決めたという駅名だ。操車場を削り、常識を覆した新しい街を作ろうという意欲を一方では感じる。
駅も現代的だが、改札口を出るとすぐ前に高輪ゲートウェイシティが広がっている。目の前で自動運転の自動車の試乗会が行われている。テスラの展示場もある。
その脇のビルの間を北に進むとあった。5階建てほどの変わったビルだ。植物の螺旋階段がビルの周りを取り巻いている。
高輪ゲートウェイの駅もそうだが、今をときめく建築家隈研吾が深く関わっている。その彼の肝入りのビルがここだ。
MoN Takanawa: The Museum of Narrativesというのが正式名称らしい。MoNには「人々が出会う門であり、未来への問いを生み出す場所」を表しているそうだ。
中に入ってみると結構ガラーンとしてる。雰囲気は現代的だが、何が何だかわからない不思議な空間でもある。安全管理のロボットがカメラのついた首をくるくる回しながらフロアーを走り回っている。
エレベーターで屋上に上がる。眼下はJRの車両基地だ。屋上に池があり、隣は洒落たカフェだ。足湯があるのにも驚いた。
そして、階段を降りたところにあるのが写真の場所だ。
もう一つびっくりしたのが畳の広場だ。百畳の畳が敷かれ、壁には巨大な絵がプロジェクターで映し出されている。ある人は談笑し、ある人は寝転がっている。
内部には大きな劇場もあるらしい。
「ぐるぐる展 ― 進化しつづける人類の物語」と題する展示会も行われてる。
館内にはカフェもいくつかある。のんびりできるフリースペースが用意され、癒される空間であることに間違いない。
しかし、余計なことを考えてしまう。
果たして採算は取れるのだろうか。