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六月のモチーフとして七変化

小山正見

場所は、多摩川台公園である。東急線多摩川駅からすぐである。先日はここで会津ワイヤー会の俳句フォトの会を行った。古墳が残されていることでも有名である。立派な古墳展示室もある。松の林の向こうに多摩川の流れが見え、なかなかの散歩コースである。
この公園の登り口が紫陽花園になっている。今が見頃とあってけっこうな人出だ。キャンバスを立て、スケッチをしているかと思うと、浴衣のモデルさんを囲んでの撮影会も行われていた。紫陽花は、それほど「絵になる」ということだろう。
6月の日本を代表する花と言えば、誰だって「紫陽花」と答えるに違いない。今では、種類も豊富だ。新しい品種も増えている。
しかし、ぼくには驚くほど若い時の紫陽花の記憶がない。新婚旅行の京都でも紫陽花を見なかったはずはないが、まるで残っていない。
ぼくの唯一の紫陽花の記憶は長崎のグラバー邸である。
おそらく日本学校俳句研究会が結成された年だったと思う。仲間を募って長崎市内の西北小学校に俳句の出張授業のために訪れた。
グラバー邸を訪れたのは、授業を終えた夕刻だったような気がする。淡い光の中の濃い紫の額紫陽花の美しさだけが鮮明に残っている。
もう一つは、八名川小学校だ。
今、校舎の北側は紫陽花通りと呼ばれるほど見事な紫陽花に囲まれている。