【初心者歓迎】俳句フォトの会 会員申込はこちら

金色の透けるが如く女郎花

小山正見

女郎花(おみなえし)とは、こんな綺麗な花だったのか!とびっくりした。
俳句を始める前は、これが一体なんの花か知らなかったし、知ろうとも思わなかった。セイタカアワダチソウの親戚ぐらいにしか思わなかったかもしれない。
女郎花はご存知のように秋の七草の一つである。
万葉集での山上憶良の
秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば 七種の花

萩の花尾花葛花 瞿麦(なでしこ)の花女郎花また藤袴朝貌(あさがお)の花

この二首の歌を見れば秋の七草は分かる。朝貌の代わりに桔梗を入れたりもする。尾花とは薄(すすき)のことである。すすきの穂が動物の尻尾に似ていることから「尾花」の名前がついた。
この写真を撮った場所は江東区にある清澄庭園だ。
江戸時代、この場所には紀伊國屋文左衛門の屋敷があったと語り継がれている。明治に入ってから三菱財閥の岩崎弥太郎が買い取り、本格的な庭園として整備した。全国から庭石を集め配置した。池を中心に据えた本格的な回遊式林泉庭園である。
俳句フォトの会では11月16日(日)に深川吟行を企画しているが、当然この公園にも立ち寄る予定だ。
また、来年3月には、日本学校俳句研究会と俳人の長谷川櫂氏が代表を務める季語と歳時記の会の共催による「第15回きごさい全国小中学生俳句大会」の表彰式も予定している。
まだ行ったことのない方がおられたら、ぜひ一度は訪れてほしい。何度訪ねても飽きることのない公園である。