俳句フォトエッセイ2025.12.25プレゼントするなら絵本クリスマス小山正見元住吉に本屋がなくなって久しい。本屋に足を運ぶ機会が随分と減ってしまった。こちらは、田園調布の駅前、いや駅上にあるくまざわ書店である。目立つところはまず絵本。大人向けの本や文庫は一番奥だ。「本は売れなくなった」と言うが、その中でも子ども向きの絵本だけはそこそこ売れているらしい。今年の本の売行きランキングの第一位は鈴木のりたけの『大ピンチ図鑑3』だと言う。ぼくも子どもの頃は随分と絵本を読んだ。『チビクロサンボ』『小さなおうち』地球の歴史の絵本も何度読んだかしれない。大人になってからハマったのは佐野洋子だ。『百万回生きたねこ』に涙を流した人も多いだろう。『おじさんのかさ』は確か教科書にも載ったはずだ。『空飛ぶライオン』は物悲しい。ぼくが一番好きだったのは『おぼえてろよ大きな木』である。家の前にある大きな木を巡る話だが、ネタバレになるので詳しくは書かない。が、興味を持たれた方はぜひ読んでほしい。絶対に損はしないと思う。絵本ではないが『嘘ばっか』も絶品だ。この本は昔からあるお伽話をブラックな視点でリライトしたパロディ集である。もう一冊は『シズコさん』。認知症になった母親との関係を振り返る実にリアルな本である。ぼくはこれを『波』の連載で読んだ。今度は『死ぬ気まんまん』を読むつもりでいる。ではクリスマスには何を?佐野洋子の本ではないが、『サンタの夏休み』はどうだろう。サンタは冬以外どうしているか、という逆転の発想が好きだ。
元住吉に本屋がなくなって久しい。本屋に足を運ぶ機会が随分と減ってしまった。
こちらは、田園調布の駅前、いや駅上にあるくまざわ書店である。
目立つところはまず絵本。大人向けの本や文庫は一番奥だ。
「本は売れなくなった」と言うが、その中でも子ども向きの絵本だけはそこそこ売れているらしい。
今年の本の売行きランキングの第一位は鈴木のりたけの『大ピンチ図鑑3』だと言う。
ぼくも子どもの頃は随分と絵本を読んだ。
『チビクロサンボ』『小さなおうち』地球の歴史の絵本も何度読んだかしれない。
大人になってからハマったのは佐野洋子だ。
『百万回生きたねこ』に涙を流した人も多いだろう。『おじさんのかさ』は確か教科書にも載ったはずだ。『空飛ぶライオン』は物悲しい。
ぼくが一番好きだったのは『おぼえてろよ大きな木』である。
家の前にある大きな木を巡る話だが、ネタバレになるので詳しくは書かない。が、興味を持たれた方はぜひ読んでほしい。絶対に損はしないと思う。
絵本ではないが『嘘ばっか』も絶品だ。この本は昔からあるお伽話をブラックな視点でリライトしたパロディ集である。
もう一冊は『シズコさん』。認知症になった母親との関係を振り返る実にリアルな本である。ぼくはこれを『波』の連載で読んだ。
今度は『死ぬ気まんまん』を読むつもりでいる。
ではクリスマスには何を?佐野洋子の本ではないが、
『サンタの夏休み』はどうだろう。
サンタは冬以外どうしているか、という逆転の発想が好きだ。