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一風呂を浴びたる後の氷菓かな

小山正見

【銭湯紀行】その11
大岡山 八幡浴場

まだ5月だというのに、夏日!真夏日!
先が思いやられる。
いったい何処をほっつき歩いたのか、歩数計を見たら一万六千歩を超えている。こんな時は銭湯に限る。
近くの銭湯をスマホの検索で調べてみる。
ところが「ここがいいな」と思うと休みなのだ。月曜日を定休日にしている銭湯が多いということだ。
結局、目黒線の大岡山にある八幡浴場に決めた。
大岡山は北口は商店街が続いているが南口は工大のキャンパスと閑静な住宅地が隣り合っている。
その住宅街の路地を入ったところに八幡浴場は佇んでいた。
小ぶりの浴場だが、熱くもなくぬるくもない湯。温度にすると42度程度だろう。ジェット風呂にバブル風呂、ラベンダー風呂まで揃っている。
最大の特徴は、軟水を使用していることだ。
客は如何にも地元という方ばかりだ。静かに入浴が楽しめる。
サウナも水風呂もない。しかし、ぼくはちっとも困らない。
あまりの気持ちよさにゆっくり浸かってしまったせいか、風呂から上がる時に何となく足元がおぼつかない。転ばないように慎重に歩く。
浴槽の壁には南洋の夕日が描かれてある。サーファーのご主人の発案らしい。天井は高く、開放感がある。
帰りに、ついアイスクリームに手が出てしまった。ほてった体に氷菓はやはり格別な味だ。