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梅雨明を今か今かと石畳

小山正見

写真をよく見ると石畳の色が違うのがわかるだろうか。
色の違う部分は、つい先日掘り返して工事をしていた箇所である。しかし、一日で元の石畳に戻っている。実はカッターで切れ目を入れて石畳調にしているのだ。丈夫だし、見た目も良い。ブレーメン通りがこの石畳に至るまでには紆余曲折があったが、ここでは省く。
この道を通って、ぼくは駅へと向かい仕事に出かける。
しかし、最近
「老いた」
と感じることがある。
一つは歩行のスピードだ。ぼくは懸命に歩いているつもりなのに、隣のスマホを見ながら歩いている兄ちゃんに敵わない。若い女の子にもどんどん抜かされる。
次は階段だ。エスカレーターは使わない、何処でも階段の登り降りをするのがぼくの主義だった。江東区役所に勤めていた時は6階まで階段を上った。それが少しずつ億劫になってきた。エスカレーターに乗る誘惑に駆られるようになった。これには最近の気候の蒸し暑さによるところもあるかもしれない。
授業もかつては4時間ぐらい平気で行っていたが、最近は2時間。4時間授業すると、途中でへたってしまう。
物忘れも当然ある。モノの名前が出てこないのと、人の名前が出てこない。
困るのは、電話をかけたい時も名前を忘れているので、検索できないことだ。電話帳を「あ」から順番に調べてようやくその人に辿り着くこともある。
脚が急に痛くなったり、屈むのが辛くなったりする。
そろそろ耐用年限が切れる兆候が出始めていると言えよう。77歳なのだから仕方ない。
それにしては、毎日を楽しく過ごせていることに感謝しなくてはならないだろう。
明日あたりには、梅雨明になるのだろうか。