俳句フォトエッセイ2026.10.25銀杏の天ぷらもあり文士村小山正見絵に描いたような秋晴れだ。こんな日は、どこかに出かけたくなる。もっとも、ぼくの場合は天候に関係なく出かけたくなるのだが、こんないい天気なら尚更だ。テレビの朝ドラ「ブラッサム」の主人公とされるのが宇野千代であるが、そのゆかりの地として馬込の文士村が取り上げられている。「いいかもしれない」ひょいと電車に乗って大森まで行く。着いたら12時に近くなった。昼飯を食べたくなったが、駅の周りには、松屋や日高屋などどこにでもあるチェーン店ばかりだ。「途中にも店があるだろう」高を括って馬込文士村の住人43人のレリーフがある階段を登る。「これからどっちに行けばいいのだろう」さっぱり先がわからない。いつものことだが、「どうにかなるだろう」と思って出かけるから、こういうことになるのだ。それでも室生犀星旧居跡とか宇野千代・尾崎士郎旧居跡などの看板を見つけることができた。そして、最後に「宇野千代の華麗なる世界」展を開催している大田区郷土博物館にたどり着くことができた。この間、丘陵地帯の坂道を登ったり降ったり。閑静な住宅地が続いているが、お店はバス通り沿いにコンビニがあるくらいだ。買い物はどうしているのかなどと余計な心配をしてしまう。一軒、フランス料理屋を見つけた。腹が減ってきた。「少し高くても食べるか」とメニューを見たら、ランチで7700円。そう言えば、山王は高級住宅街なのだ。文士村があった昭和の初めは農村だったろう。景色は良かっただろうが、よくこんな不便なところに好き好んで引っ越してきたものだ。「宇野千代の華麗なる世界」展を堪能した。写真一枚からも彼女の人柄が伝わってくる。大田区立郷土博物館からは西馬込駅までは10分もかからない。駅に近づくと、通りが「馬込文士村商店街」になっている。文士村は地域の誇りでもあるのだ。その一角に天ぷら屋があった。チェーン店ではない。メニューにはない野菜天丼を注文した。すると、見たことも食べたこともないような野菜天丼が出てきた。かき揚げも付き、楊枝に刺した銀杏までついていた。これで1100円。店主の笑顔が優しい。また、来てみたくなった。この句の季語秋銀杏ぎんなんイチョウの実。殻を割って炒ったり、茶碗蒸しに入れたりして食べる。俳句フォト歳時記
絵に描いたような秋晴れだ。こんな日は、どこかに出かけたくなる。もっとも、ぼくの場合は天候に関係なく出かけたくなるのだが、こんないい天気なら尚更だ。
テレビの朝ドラ「ブラッサム」の主人公とされるのが宇野千代であるが、そのゆかりの地として馬込の文士村が取り上げられている。
「いいかもしれない」
ひょいと電車に乗って大森まで行く。着いたら12時に近くなった。昼飯を食べたくなったが、駅の周りには、松屋や日高屋などどこにでもあるチェーン店ばかりだ。
「途中にも店があるだろう」
高を括って馬込文士村の住人43人のレリーフがある階段を登る。
「これからどっちに行けばいいのだろう」
さっぱり先がわからない。
いつものことだが、「どうにかなるだろう」と思って出かけるから、こういうことになるのだ。
それでも室生犀星旧居跡とか宇野千代・尾崎士郎旧居跡などの看板を見つけることができた。そして、最後に「宇野千代の華麗なる世界」展を開催している大田区郷土博物館にたどり着くことができた。
この間、丘陵地帯の坂道を登ったり降ったり。閑静な住宅地が続いているが、お店はバス通り沿いにコンビニがあるくらいだ。買い物はどうしているのかなどと余計な心配をしてしまう。
一軒、フランス料理屋を見つけた。腹が減ってきた。
「少し高くても食べるか」
とメニューを見たら、ランチで7700円。そう言えば、山王は高級住宅街なのだ。
文士村があった昭和の初めは農村だったろう。景色は良かっただろうが、よくこんな不便なところに好き好んで引っ越してきたものだ。
「宇野千代の華麗なる世界」展を堪能した。写真一枚からも彼女の人柄が伝わってくる。
大田区立郷土博物館からは西馬込駅までは10分もかからない。
駅に近づくと、通りが「馬込文士村商店街」になっている。文士村は地域の誇りでもあるのだ。
その一角に天ぷら屋があった。チェーン店ではない。
メニューにはない野菜天丼を注文した。すると、見たことも食べたこともないような野菜天丼が出てきた。かき揚げも付き、楊枝に刺した銀杏までついていた。これで1100円。店主の笑顔が優しい。
また、来てみたくなった。