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雨しとど黄金週間最終日

小山正見

今年のゴールデンウィークは、有休を取れば最長11連休になるという。
確かにこれだけあれば存分に遊べる。しかし、教員だったぼくには「有休をとれば」という考え方か馴染まない。学校はカレンダー通りに運営される。連休の合間は休みにはならない。子どもたちは学校に登校するのだ。教員も休むわけにはいかない。
そこで、はたと考える。大人には「有休」があるが子どもにはない。「勉強は義務だから」かもしれないが、子どもだって、時々は休みたくなるのではないだろうか。子どもにも「有休」があったら学校もいくらかは息が抜ける場になるのではあるまいか。
ぼくは連休に旅行に行ったことがない。高速道路や観光地の渋滞にハマりに行く気がしれない。だから結局は長い旅行に一生行く機会を逸してきたのだが(笑)
今年は盟友のMさんのグループの写真展に行った。Mさんは、俳句の仲間でもあるが、学校を退職してから本格的に写真を始めた人だ。しかも大学に入り直して学んでいる。その姿勢は半端ではない。
展覧会での彼の作品は3点だけだが、実に斬新だ。印画紙でなく、布に印刷されている。その紙が風に揺れるように展示されている。
テーマは「雑草」なのだが、こんな場所にこんな生えかたをしているのかと驚く。
聞くと、武蔵野線の一駅一駅に下車し、千数百枚の写真を撮り、その中から選び抜かれた3枚なのだという。
いくつかのテーマをもち、新しい技法を駆使し、独創的な作品に迫る。
大いに大いに刺激を受けた。
彼の作品展はまた見に行きたい。
今日で大型連休は終わりだ。心を切り替える雨になった。