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俳句フォトエッセイ

秋立ちて俳句で語る介護かな

驚いたことに、大垣オカサンホテルのcafeヘレンケラアには、40名を超える人たちが集まっていた。そこでぼくは、桐山淳先生と共に妻の介護について語った。桐山先生のお話は心に響くものだった。その内容については、コメント欄の動画をぜひご覧いただきたい。ぼくは句集『大花野』の句を読み上げながら、その時の心情を語ることにした。YouTube番組「大花野チャンネル」を通して、ぼくの考えはかなり変わった。その点を中心に話した。句集を編んだ当時、ぼくには「介護は大変だったんだよ。それをわかってほしい」という思いが強かったように思う。

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思ひ出の詰まる校舎やカンナ咲く

「もうカンナか!」カンナの葉とはこれほど美しかったのか。見惚れる思いだ。その向こうに見えるのは八名川小学校の校舎だ。今年開校110年を迎える。ぼくは、赴任してからこの学校で6年を過ごした。その最初の年のトピックは「学習塾」との連携だった。珍しかったのだろう。これが大きく新聞に取り上げられた。裏を明かせば、算数の指導をしてくれる適当な先生がいなかっただけの話だ。「昼間は時間が空いていて、算数の指導ができる人はどこかにいないか?」そしてたどり着いたのが塾の先生だった。条件にぴったりだ。これが「塾との連携」とになった訳だ。記事の見出しはセンセーショナルだったが、内容はかなり正確に書いてくれた。

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梅雨空や恋人たちは手を繋ぐ

うっとうしい梅雨空が続いていたある日、駅に向かう人の列を見ながら妙なことを考えた。傘を差しながら手を繋いでいるカップルがいたからだ。普段でも普通に手を繋ぐカップルは多い。恋人同士や夫婦なのだろう。微笑ましく、ロマンチックな光景である。時には、歳とった老夫婦が手を繋いでいる風景を見ることもある。考えてみれば、男女(オス・メス)が手を繋ぐ動物はヒトだけではあるまいか。直立歩行で両手が自由に使えるからか。猿だって、毛繕いはするだろうが、手を繋ぐ猿なんて見たことがない。先日、YouTube「大花野チャンネル」の収録では、句集『大花野』の中の一句《手を繋ぎ祭の中を彷徨す》を取り上げた。

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『大花野』引越して来て更衣

これまで神保町にあった書店『大花野』が、この6月から川崎市幸区のコミュニティカフェ「メロディココ」内、ココバスケットの本棚へ引っ越した。メロディココは、生活クラブ生協が「お互い様の助け合い」を広げようと開設した多世代の居場所スペースである。介護のよろず相談所もあれば、多世代が集うココ食堂も開かれている。句集『大花野』が刊行されたのは、2022年2月だった。それから4年が経った。その間、さまざまな形で取材され、取り上げられ、論じられてきた。東京新聞や読売新聞では大きなスペースを割いて紹介された。介護関係の新聞に取材されたこともある。認知症が社会的に大きな問題になっているからだ。

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来し方を辿る歌なり鶴来る

松井信幸著『昭和歌謡ものがたり』(アルソス新書)である。この本は、先日紹介した『もう一度聞きたいGS・フォーク・ニューミュージック読む昭和の曲63』の姉妹編である。Amazonでも購入することができる。https://amzn.to/4nfOhLn今年の上半期に読んだ本の中で一番印象に残ったのがこの本だった。それはぼくの年齢とも関係しているかもしれない。昔が懐かしく、自分の人生を振り返ってみる歳になったということだ。この本には、昭和30年代から昭和の終わりまでの歌謡曲とそれにまつわる挿話が網羅されている。その時代はそっくりぼくの前半生と重なるのだ。

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懐かしき声懐かしき人秋うらら

「いろんなところに出かけてますね」と言われる。自分ではそんな気はないが、言われてみると「確かに」と思う。役所に勤めていた時は、ほとんど江東区内だったが、フリーになってからは幅が広くなった。授業や研修会で都内のあちこちに出向くし、それがない日は、俳句フォトの取材に出かけたりする。一日中家にいるのは月に数えるほどだ。この日は西大島。砂町小学校の校内研修会だ。その前に、ある人と会って食事をした。菅原朋之さんだ。菅原さんは江戸川区松江の40年の歴史を持つ学習塾の先生であり、経営者だ。知り合ったのは20年前。ぼくが八名川小学校に赴任した年だ。

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秋うらら認知症カフェてふ居場所

先日、認知症の人と家族の会の会合に参加したという話を書いた。実は、妻が発症した当時、今から10年以上前のことだが、ぼくは必死になって「家族の会」を探した。だが、どうしたわけか見つからなかった。そうした会合を探して、三鷹まで行ったこともある。ボランティアの会の方が我が家まで来てくれたこともある。包括支援センターと繋がったので安心して、その後探すのを中断した。センター長が熱心な方で、我が家感泣亭で「オレンジカフェ(認知症カフェ)」を行うという話がまとまった。細々ながら2年ほど続いた後、突然センター側から「中止」の話が出た。センター長が替わり方針が変更になったのだろう。

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誘惑に心の揺らぐ九月かな

九月は、毎年新型のiPhoneが発売される月だ。ぼくがiPhoneに最初に出会ったのは、2010年の3月20日である。その年ぼくは38年間の教師生活にピリウドを打つ。卒業式が5日後に迫っていた。にも関わらず卒業式の式辞をほっぽり出して、iPhoneにうつつを抜かしていた。「こんなものでなにができるか」と半信半疑だったが、「フォト一句」というアプリを見つけて「コレは楽しめそうだ」と思った。それでも最初のうちは、電話とメールにおまけのオモチャが付いている感じだったが、どんどん高性能になっていった。今では、銀行のお金の出し入れも、Suicaの機能もiPhoneに頼っている。

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世の中に溶け込むフェイク秋暑し

本当にびっくりした。今日20日、本当に大谷は6試合ぶりに44号ホームランを打ち、ホームランダービーのトップに並んだ。ぼくもご多分に漏れず、大谷のホームランを毎日心待ちにしている。写真のYouTubeの記事は、実は昨日8月19日の記事なのだ。この日は大谷はホームランを打っていない。つまり、この記事は完全なフェイクということだ。すっかり騙された。大谷のホームランなら次の日になれば事実が判明する。しかし、難しい問題も沢山ある。例えば「投票用紙がすり替えられている」。というデマ。