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大垣の向日葵太く逞しく

小山正見

午前中「俳句で語る認知症の介護」の話をしたが、同じ場所で午後は俳句結社「拓」の納涼句会があった。
俳誌『拓』はもうすぐ50号だという。
大垣を訪れ、最初に西田拓郎先生(「拓」代表)に会ったのは、彼がまだ墨俣小学校の校長先生だった頃だ。
次の春、定年退職した彼は名古屋芸術大学の教授に迎えられ、同時に俳句結社「拓」を結成した。
今の時代、俳句結社を運営するのは、並大抵のことではない。新しく作るのは更に難しいだろう。
それをやり遂げ、すでに5年である。
しかも内容が年々充実している。
その理由をこの日の句会で垣間見ることができたような気がした。
それは、西田拓郎のリーダーシップと人間性である。
句会の講評で彼は具体的に句を引きながら、俳句作りの要点を3つあげた。
①かっこいい俳句を作ろうとするな。
②マイナス思考よりプラス思考。
③オリジナリティの大切さ。
ぼくはなるほどと思った。説得力のある話だった。しかし、それ以上にぼくの心に残ったのは次の言葉だった。
「声が小さい!自信をもって大きく名乗れ」
というのだ。
「堂々と間違えろ」
ともいう。そのことが人間を成長させる。これが西田拓郎の真骨頂なのだろう。
この話を聞いて、ぼくも句が選ばれた時、出ない声を思い切り出して大きな声で名乗った。声が裏返り、少し恥ずかしかったが清々しかった。