俳句フォトエッセイ2026.11.05秋高く江東歳時記波郷句碑小山正見9月の長雨が嘘のように秋らしい気候の日が続いている。暑い日もあるが、湿度が低いせいか、過ごしやすい。さて、この日は俳句の研修会で北砂小学校に出かけた。北砂小学校にはジョン万次郎の説明板がある。由緒ある土地なのだ。再来年のNHKの大河ドラマはジョン万次郎というから、きっと大騒ぎになるだろう。北砂小学校に向かうには、北砂緑道公園を通る。その途中にこの江東歳時記の句碑がある。実はぼくもこの句碑に関わっているのだ。句碑の裏側には「小山正見」の名前も刻まれている。10万円を寄付したからだ。波郷の句碑はあちらこちらにあるが、江東歳時記の句碑はここだけである。句碑には、《小名木駅春の上潮曇るなり》の句が刻まれている。揮毫は当時の江東区長山崎孝明氏である。砂町の各町会を動かし、最後は区長まで引っ張り出してしまった。仕掛け人はK先生だ。ぼくが、江東区の八名川小に転勤になった時、K先生は隣の深川小学校の副校長だった。前年に地域を巻き込んで深川発祥俳句大会を発足させたのは彼だった。砂町地区に異動した彼は、波郷の碑を計画したのだ。ぼくは彼から声を掛けられた。「おい、小山。波郷の碑を建てるから寄付しろよな」「いくら?」「10万円でいいよ」そのK先生は、その後江東区にカヌーの文化を持ち込み、パラリンピックに日本代表として出場し、活躍したモニカさんを育ててしまった。何しろすごいやつなのだ。ぼくは波郷の句碑を見るたびにK先生を思い出す。この句の季語秋秋あき立秋から立冬の前日まで。空が高く澄み、実りと紅葉の季節。「秋」の俳句フォトをもっと見る(6句)俳句フォト歳時記
9月の長雨が嘘のように秋らしい気候の日が続いている。暑い日もあるが、湿度が低いせいか、過ごしやすい。
さて、この日は俳句の研修会で北砂小学校に出かけた。
北砂小学校にはジョン万次郎の説明板がある。由緒ある土地なのだ。再来年のNHKの大河ドラマはジョン万次郎というから、きっと大騒ぎになるだろう。
北砂小学校に向かうには、北砂緑道公園を通る。
その途中にこの江東歳時記の句碑がある。実はぼくもこの句碑に関わっているのだ。句碑の裏側には「小山正見」の名前も刻まれている。10万円を寄付したからだ。
波郷の句碑はあちらこちらにあるが、江東歳時記の句碑はここだけである。句碑には、《小名木駅春の上潮曇るなり》の句が刻まれている。揮毫は当時の江東区長山崎孝明氏である。砂町の各町会を動かし、最後は区長まで引っ張り出してしまった。
仕掛け人はK先生だ。ぼくが、江東区の八名川小に転勤になった時、K先生は隣の深川小学校の副校長だった。前年に地域を巻き込んで深川発祥俳句大会を発足させたのは彼だった。
砂町地区に異動した彼は、波郷の碑を計画したのだ。
ぼくは彼から声を掛けられた。
「おい、小山。波郷の碑を建てるから寄付しろよな」
「いくら?」
「10万円でいいよ」
そのK先生は、その後江東区にカヌーの文化を持ち込み、パラリンピックに日本代表として出場し、活躍したモニカさんを育ててしまった。
何しろすごいやつなのだ。ぼくは波郷の句碑を見るたびにK先生を思い出す。