【初心者歓迎】俳句フォトの会 会員申込はこちら

俳句フォト

俳句フォトエッセイ

新緑の奥や星空投影機

人類を月に送る「アルテミス計画」のニュースを見ていたら、星空が見たくなった。子どもの頃見たプラネタリウムが懐かしい。調べたら、川崎にもあることが分かった。生田緑地の「かわさき宙(そら)と緑の科学館」である。生田緑地には、日本民家園。25棟もの日本各地の民家が保存されている。奥には、岡本太郎美術館もある。広場は、親子連れのグループでにぎわっている。科学館では、川崎で見られる動植物の標本に出合う。川崎にもまだ豊かな自然が残っているのだ。プラネタリウムのドームに入る。中央に投影機。客席には子ども連れが多い。若いカップルの姿もある。投影が始まると生田緑地の周囲の風景がシルエットで映し出された。

お知らせ

イベント開催報告:俳句フォトの会5月例会「新緑を詠もう 綱島公園吟行」(5月17日)

による句評と、参加者自身による句の解説や他の方の作品への感想など、穏やかで心豊かな時間を皆で共有しました。句会の中で小山正見が語った言葉が印象的でした。「俳句は言葉の垢落とし」——余分な言葉をそぎ落とすことで、かえって伝わるものが増える。その言葉は参加者それぞれの胸にしみわたったようで、合評の場にはいつになく静かな深みのある空気が漂っていました。初心者の方からご経験者まで、それぞれの感性が光る素敵な例会となりました。初夏の公園で生まれた作品の数々は、参加者それぞれの眼と心が結晶したかけがえのないものでした。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

俳句フォトエッセイ

新緑や都内まるごと観光地

都政新報4/28付「暮らしを楽しむ俳句フォト」30いよいよゴールデンウィークである。物価高の影響か、今年は遠出を控えたミニ旅行が主流だと聞く。先日、目黒に出かけた。目黒には東京都庭園美術館があり、隣には広大な国立科学博物館附属自然教育園もある。目黒駅から歩くと、高速道路の向こう側は、すでに新緑の光に満ちている。中に入ると、都内とは思えないほど静かだ。奥に進むと鳥のさえずりだけが辺りに満ちている。駅の反対側、権之助坂を下り、目黒不動を過ぎた先には林試の森公園がある。住宅地の真ん中にありながら、ここも緑が深い。都内にはこうした緑が点在している。都心には、新宿御苑も北の丸公園もある。

俳句フォトエッセイ

新緑を浴びる如くに実踏す

実踏とは、実地踏査のことで、「遠足の実踏」などと使う。教師の業界言葉かもしれない。俳句フォトの会の5月例会は、5月17日(日)である。昨年の春は王禅寺を吟行した。秋は深川だった。句会場を感泣亭にした時、絶好な場所が2つある。一つは多摩川台公園。東急線多摩川駅のすぐ前だに位置する公園だ。こちらは4月29日(水)に会津ワイナリー会主催の俳句会フォト吟行で行くことになっているので、例会の方は、もう一つの綱島公園にした。綱島の駅からわずか2、3分で綱島公園に着く。入口には綱島稲荷神社がある。脇の細い道を登っていくと綱島公園だ。古墳や林をくぐると広場に出る。晴れた日には富士山も望めそうだ。

俳句フォトエッセイ

アスファルト黒く光らせ穀雨かな

4月の下旬から5月の初旬にかけて降る雨を「穀雨」という。穀雨とは「穀物をうるおす雨」という意味である。この言葉自体は中国前漢時代の思想書、淮南子の「雨生百穀雨」(うりゅうひゃっこく)に由来するとされている。雨こそが命の源泉であるという思想がそこにある。アスファルトに覆われている東京に暮らしていると、穀雨という実感は薄い。「ああ、また雨か」と憂鬱な気持ちになったりするばかりだ。しかし、一歩家の外に出てみると、新緑が美しい。けやきの葉はぐんぐんと緑を増し、いちょうの可愛らしい葉が日に日に成長していく。つつじの赤が一挙にその数を増し、街を彩り始める。これも「穀雨」の恵みに違いない。

俳句フォトエッセイ

満を持して天を向きたる花水木

桜の季節が終わりに近づいてきたと思ったら、それを待っていたかのように花水木がすでに小さな蕾をほどき始める。桜の花が下を向いて咲くのに対して、花水木の花は天を向いて咲く。最近はぼくの歩く道にも花水木をよく見かける。春の開花はもちろん、秋の紅葉も美しく、一年を通して目を楽しませてくれる。歩道を壊しにくいおとなしい根、葉が横に広がり、歩道に柔らかい影を作るのも好ましい。加藤楸邨は《一つづつ花の夜明けや花みずき》と詠んでいる。花水木はアメリカ原産でアメリカヤマボウシとも呼ばれる。こんな歴史がある。ワシントン、ポトマックのほとりの見事な桜をご存知だろう。

俳句フォトエッセイ

春の夜の数珠繰る声や南無阿弥陀仏

きっかけは「オオカミの護符」という一本の映画だった。川崎市宮前区土橋に残るオオカミ信仰の謎を追ったドキュメンタリーである。その中で、すでに住宅地が広がる同区初山の地に今なお「念仏講」が生きていることを知った。昔から続く在家信者の集まりで、地域の信仰と相互扶助の両面を担ってきた。かつては多くの地域で行われてきたが、残っているところは少ない。幸運にもその念仏講の集まりに招かれる日が来た。この日の会場は矢澤英雄さんのお宅だった。家の前には、松の木が見事な枝を伸ばしている。戸口を開けると土間が広がり、まるで民話の舞台にでも迷いこんだようだ。

俳句フォトエッセイ

東京を一気に埋める桜かな

東京の開花は3月19日だった。それから10日ほど、今や桜は満開である。東京の桜の名所は至る所にある。上野公園はもちろん、千鳥ヶ淵の桜も見事だ。目黒川の夜桜は幻想的とも思える。しかし、いかんせん人が多すぎる。ござを敷いての花見など叶うべくもなく、立ち止まることすら難しい場所もあ。昔、日本の桜は山桜だった。種類も多く、咲く期間も幅があったが、それを劇的に変えたのがソメイヨシノである。染井村(現北区駒込周辺)で作られたというこの品種は接ぎ木や挿し木によって増える。つまり、皆同じ一つの命なのである。ソメイヨシノは日本人の桜のイメージにぴったりだった。

お知らせ

イベント開催報告:俳句フォトの会3月例会(3月29日)

、スタッフを含め12名で感泣亭のある元住吉付近の渋川河川沿いの桜を鑑賞しながら吟行を楽しみました。昨年は桜の時期を逃し残念な景色でしたが、今年は最高のタイミングで例会を行うことができました。当日は感泣亭に集合ののち吟行に出かけ、さくらを満喫しながら写真撮影、それぞれがそれぞれの桜を愛でながらの時と撮影を楽しみました。参加者同士の会話も弾んでいました。その後感泣亭に戻り、ここからは俳句フォトの作成に入ります。会話はないものの俳句に向き合う真剣なまなざしに、一同一体感を感じながら心地よい空気が流れていました。