【初心者歓迎】俳句フォトの会 会員申込はこちら

銭湯紀行

俳句フォトエッセイ

一風呂を浴びたる後の氷菓かな

【銭湯紀行】その11大岡山八幡浴場まだ5月だというのに、夏日!真夏日!先が思いやられる。いったい何処をほっつき歩いたのか、歩数計を見たら一万六千歩を超えている。こんな時は銭湯に限る。近くの銭湯をスマホの検索で調べてみる。ところが「ここがいいな」と思うと休みなのだ。月曜日を定休日にしている銭湯が多いということだ。結局、目黒線の大岡山にある八幡浴場に決めた。大岡山は北口は商店街が続いているが南口は工大のキャンパスと閑静な住宅地が隣り合っている。その住宅街の路地を入ったところに八幡浴場は佇んでいた。小ぶりの浴場だが、熱くもなくぬるくもない湯。温度にすると42度程度だろう。

俳句フォトエッセイ

菖蒲湯の長閑句会の帰り道

【銭湯紀行】その9武蔵小杉今井湯連休の真っ最中の句会だ。名前は「椿句会」という。もう3年も前になるが、中心になっていたNさんに「指導」を頼まれた。それまで、椿句会を指導されていたK先生が、ご高齢で参加が難しくなったためだ。ちょうど江東区を退職したばかりで、時間のゆとりもあった。参加者が10人に満たない小さな句会だが、メンバーが少しずつ入れ替わりながら続いている。Nさんは、椿句会の伝統をしきりに口にされていた。確かに、今回で641回である。月に一回の句会ならば53年余ということになる。今から53年前と言えば1973年だ。ぼくが教職についた頃である。どのような方が始められたのか想像するしかない。

俳句フォトエッセイ

黄金週間溢るるばかりの漫画本

【銭湯紀行】その8品川区西小山東京浴場東京浴場は、東急目黒線の西小山の駅から歩いて2分程だ。券売機はカードもPayPayも使える最新型だ。番台の若い兄ちゃんや姉ちゃんが明るい。浴室に入って驚いた。巨大なこいのぼりが頭上を泳いでいるのだ。壁には「東京浴場新聞」が貼られている。風呂は、熱い湯、少し熱い湯、ジェット風呂の3つだが、黒い大きな水風呂の樽が2つも置かれていた。他に「おこもりサウナ」と称する一人用のサウナが2つ脱衣場に設置してある。ぼくの入った18時頃の客は10名ほど。客は中年ばかり。若い人もいなければ爺さんもいない。帰り際に小学校高学年らしき4人組が入って来た。

俳句フォトエッセイ

白藤を眼裏に置き癒しの湯

【銭湯紀行】その7横浜反町反町浴場/SPA反町恒例の鎌倉吟行の日であった。今回は英勝寺。英勝寺は、家康の側室、お勝の方を祀った尼寺である。花の寺として名高く、白藤の名所と言われている。黒髪の見上げる先の藤の白白藤のあはひあはひに空の青竹林がまた豊かだ。黒い皮を被ったままの筍が伸び放題だ。。囀りのすり抜けてゆく竹林竹林の竹の重なり五月闇英勝寺の次に浄光明寺に行く。観光客の姿はない。庭に大きな菩提樹がそびえ、山藤も見事だ。菩提樹の花咲く前の静寂(しじま)かな山藤の花の下なる暗さかな帰りに銭湯に寄ろうと考えた。残念ながら鎌倉駅の近くにはないようだ。東急東横線反町の駅前に銭湯があることがわかった。

俳句フォトエッセイ

ランナーもゐて逝く春惜しみけり

【銭湯紀行】その6神保町梅の湯神保町と言えば千代田区。そんな都会の真ん中にも銭湯はある。都営新宿線神保町駅の新宿寄りの改札口を出て、歩くことわずか2分。大通りから入った細い路地に目立たないようにある小さな銭湯である。浴槽は一つだが、その中に電気風呂、ボディジェット、ハイパージェットと3つのバリエーションが備わっている。壁絵もないシンプルな造りだが、ボディソープとシャンプーは備え付けられているのはありがたい。お湯の温度はおよそ40度だ。比較的ぬる目なので、いつまでも入っていられそうな心地よさだ。客は10人弱、年配の方が多いが、外国人が二人いた。一人の老人が、英語で彼らに話しかけ始めた。

俳句フォトエッセイ

果てしなきおしゃべり春惜しみけり

【銭湯紀行その5】自由が丘みどり湯今日は、自由が丘に近い「みどり湯」だ。東急大井町線の緑ヶ丘からかつて川だった緑道を辿って7、8分であろうか。住宅地のど真ん中にある銭湯だ。もう10年近く前だが、この近くのA病院に通ったことがある。妻の認知症治療の関係である。大学病院の「物忘れ外来」でお世話になった先生が異動されたからだ。科目は内科なのに、20分も30分も時間をとってくれた。通院は妻が施設に入るまで続いた。そんなことを思い出しながら、道を歩く。みどり湯は、新しくモダンな銭湯だった。入口もエントランスも清潔そうだ。浴室の壁にはモダンな富士山が聳えていた。サウナ、水風呂それにジェットバス。

俳句フォトエッセイ

花疲れ身をほぐしたるジェットバス

【銭湯紀行その3】西大島久の湯大島と言っても伊豆大島ではない。江東区の大島である。亀戸クロックにBe ACTO亀戸主催の桜俳句掲示2026を見に行ったのだ。小学生から中学生が詠んだ俳句が実にきれいにパネルで展示されている。広い亀戸クロックの中を歩き回って、ようやく展示に辿り着いて、少々くたびれた。昨日は桜祭りだったようだ。桜の並木道を辿って西大島に出た。「疲れをとるには風呂が一番」こんな時、スマホは便利だ「近くの銭湯」と話しなければ、すぐその場所を教えてくれる。「第二久の湯」と出た。しかし、実際にあったのは「久の湯」。細かいことはどうでもいい。昔ながらの銭湯だ。

俳句フォトエッセイ

一風呂を浴び夜桜の目黒川

【銭湯紀行その4】中目黒光明泉実は、この銭湯に行くのは二回目である。まだ、夜桜見物もできそうだ。そんな誘惑にもかられて、中目黒の光明泉に向かった。駅を降り、横断歩道を渡り、目黒川の橋を過ぎるとすぐ光明泉だ。駅から歩いて二、三分だろうか。警察官が何人も出て、交通整理にあたっていた。光明泉は、階段を上がった二階にある。写真にあるように、壁の絵がお洒落だ。脱衣所も広くはない。ロッカーは四十ほど。清潔感に満ちている。浴槽は37.5°Cの炭酸泉と42°Cほどのラジウム湯の二つだ。それに別料金のサウナと水風呂がある。一週おきに男湯と女湯がチェンジする。片方には、露天風呂が付いているからだ。炭酸泉に浸る。

俳句フォトエッセイ

総身を浸す黒き湯菜種梅雨

銭湯紀行その2麻布黒美水温泉竹の湯麻布十番温泉に行きたいと思ったが、調べると遠の昔に閉店していた。代わりに行ったのが「麻布黒美水温泉竹の湯」だ。地下鉄麻布十番の1番出口から約5分。遠くはないが、入り組んだ住宅地の中にあり、少し分かりにくい。近くにはボルダリングの練習場もある。マンションの一階が竹の湯。広くはないが、比較的新しい。名前の通り、湯は墨のように黒く澄んでいる。創業は大正時代に遡るそうだ。浴槽は二つ。41.5°Cと43°Cだ。壁のタイル画は、帆船日本丸である。波を切る様まで丁寧に描かれている。気持ちが良いが長湯するとのぼせそうである。掃除に入ってきた店主が客に声を掛けている。

俳句フォトエッセイ

麗らかや水の都の湯の匂ひ

銭湯紀行その1大垣湯の花温泉大垣にいる。一昨年は、スーパー銭湯「天然温泉コロナの湯」に、昨年は「大垣天然温泉湯の城」に入った。スマホで銭湯を探したら、駅のそばに湯の花温泉を見つけた。歩いて5分ほどだ。入浴料は460円、破格だ。昔ながらの番台があるのに驚いた。洗い場が7つしかない。それでも薬湯や電気風呂がある。電気風呂に手を入れたら、ビリビリきた。壁の絵もない、小さな銭湯だが、お湯は使い放題。ジェット風呂でゆったり癒された。銭湯紀行の始まりとしては、うってつけの湯だった。